良質な中古車選び【第1回】エンジン点検編

同じような中古車でも機能面では大きな違いがあります。 前オーナーがどのような乗り方をしたのかが、とても重要です。

その中古車がこれから故障も少なく長く乗れるかどうかは前オーナーが握っているといっても過言ではありません。 ここでは現在展示されている中古車を見て前オーナーの乗り方を把握し、弱っている所、これから発生しそうな故障をお伝えしていきます。  

エンジンを見て中古車を見極める

車の心臓と呼ばれるエンジン。 車にとって一番大事なエンジンの調子を素人でもわかるような点検方法を紹介します。

 

エンジンの場所

まず始めにエンジンの場所をお伝えします 基本的には車の前方のボンネットの中にあります。 ハイエースキャラバンエブリィアトレーなどの1BOX車は助手席のシート下にあります。

 

エンジンの回りを見る

エンジンを見回し、点検します。 と言っても、整備士でもなければ見てもわかりません。錆や汚れは当たり前です。 部品が弱ってそうなほど、錆でボロボロでなければ大丈夫です。

ここではオイル漏れや冷却水の漏れを見ましょう。 上からシリンダーヘッドカバー、ファンベルト付近を重点的に見ます。

下からはほとんど見えないので、覗く程度でかまいません。 オイル漏れは甘く見てはいけません。 今後、付着した他の部品の故障に繋がります。オイル漏れが見つかったらその車は敬遠します。 冷却水は色のついた水です。 色は赤、青、緑、ピンク のどれかです。

冷却水の漏れもエンジンの重大損傷に繋がりますので、見つけたら敬遠します。 漏れそうな箇所は少量の冷却水がエンジン熱によって蒸発しますので、赤や青の粉になって付着してます。

この症状は漏れているわけではないので、早急に直してもらえば大丈夫です。  

 

エンジンをかけて音を聞く

エンジンをかけて音を確認します。 音でエンジンの調子を判断出来る人は現役の整備士並みの知識があるので、このページを見る必要はないでしょう。

実際に音で判断するのは整備士でも難しいので、重大な故障に繋がる音だけ紹介します。 「カンカン」 以上です。

本当はこの音だけではわかりませんが、「カンカン」音はかなり危険な音です。 エンジン本体の交換になる事もあり、修理代は30万以上です。

その状態でも乗れないことはありませんが、燃費悪化、加速不良、エンジンオイル異常消費など、悪影響が多数発生します。 「カンカン」だけは敬遠して下さい。

「キュルキュル」は簡単に直るベルト系の故障なので、中古車購入の際は気にする必要はありません。

 

エンジン振動

エンジン部品

エンジン振動は車の基本性能になる所が大半で、修理しても直らないケースが多いです。 シフトレバーを「D」や「R」の位置でゴトゴトするならエンジンを支えてるエンジンマウントです。

この修理は比較的に安く直るので問題ありません。 その他にもスパークプラグなどの点火系が不良でも振動しますが、こちらも比較的安く直るので、安心して下さい。

重大な故障になるのは発進時の振動です。 CVTというミッション系の異常で、エンジンではありませんのでミッション編で紹介します。  

 

エンジンオイル

エンジンオイル

エンジンオイルの状態を見ると前方オーナーが車を大事にしてきたかわかります。 まず最初にレベルゲージで汚れと量を確認します。

エンジンオイルには元々が茶色です。 うっすらと、レベルゲージが透けて見える程度の汚れでしたら問題ありません。

量はMAX~LOWの規定範囲にあれば大丈夫です。 規定範囲より多少の前後は問題ありませんがゲージにオイルがまったく付着していない場合は、エンジンの状態はかなり悪いです。

念のためエンジンオイルの状態を別の方法で見ます。 オイル注入口のキャップを開けて下さい。 キャップ裏とエンジン内部の見える部分に粘土のようなオイルの固まりがありましたら、そのエンジンはかなり弱っています。  

 

クーラント

クーラント

エンジン冷却水の事をクーラントといいます。 クーラントにはサブタンクがありますので、サブタンクの量と錆とオイル浮遊3つを見ます。 規定範囲の量で、サブタンク内に錆が付着してなく、表面に油の油膜が出来てなければ大丈夫です。

クーラントに錆が見られると、エンジン内部はひどく錆びている証拠です。 いくら洗浄しても錆は取れずにオーバーヒートを繰り返すエンジンなります。

油の油膜が出来ている場合は、エンジンの歪みが考えられます。 こちらもオーバーヒートしますので、エンジンは弱っている可能性があります。

 

臭い

排気ガスの臭い、エンジンルームの臭いで判断する方法です。 正常でも臭いは発生しますので、明らかにおかしい臭いでしたら下記を疑って下さい。

排気ガスの臭い

油が燃える臭いはエンジンオイルが燃焼室に入ってる証拠です。エンジンはかなり劣化しています。

ひどいとマフラーから白煙がでます。 ガソリンの臭いがひどい車は点火系統の不具合が多いです。

重症ではありませんので、しっかし修理してもらえれば、大丈夫です。

エンジンルームの臭い

油が燃える臭いはオイルが漏れてマフラーに付着しています。修理は容易なので、問題ありません。

ゴムやプラスチックが燃えてる臭いはベルトが滑ってます。こちらも容易に修理可能です。 甘い臭いはクーラントが漏れています。

エンジンが弱っている可能性があるので、気をつけて下さい。  

 

エンジン編まとめ

  • エンジンはボンネットの中
  • オイルと水漏れを目で確認
  • 要注意な音はカンカン
  • 振動はそれほど問題ではない
  • 少ないオイルと粘土状はダメ
  • 冷却水は錆と油膜に注意
  • 白煙はダメ、甘い臭いも注意

このページは素人でも簡易的に判断できる方法です。 皆さんもご存知の通り、正確なエンジン診断は整備工場で点検してもらわなければわかりません。

ですが、購入契約前にご自分の知ってる整備工場で点検してもらうわけにはいきません。 なので、このサイトで少しでも車の知識を身につけて、故障や不具合のリスクを減らしてください。

次回はエンジンの次に重要?なミッションの点検方法を紹介します。 契約前の必見情報です。参考にして下さい。  

 

 

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