車検で交換したほうがいいもの3個【おすすめ理由は交換すると得するから】

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車を買い替える時期は車検であったり、故障であったり、色々ありますが、一番多いタイミングは「車検で買い替え」です。

しかし計画通りに車検の時期に買い替えとならないのが突然の故障です。

よく聞く話で、「次の車検前に車を替えようと思ってる」と言う人がいます。

ですが、そういった人の多くは今回の車検整備を車検が受かるだけの最低限の部品交換で済ませ、しっかりした重要な整備を省いてしまいます。

そうした整備がどういうリスクがあるのか次項で紹介します。

1 車検で部品を交換しないとどうなる？
- 1.1 最低限の車検は整備士と相談して決める
2 交換しない場合の後々の修理代
3 車検で交換した方がいいものはこの３つ
4 車の故障原因と修理費用のまとめ

車検で部品を交換しないとどうなる？

本当は交換した方がいいファンベルトの交換などをやめて車検を安くしている人がいます。

ベルトだけではありませんが、そういった短絡的な整備は車の重大な故障を招きます。

逆に直して乗るとさらに悪化し、費用がかかる修理箇所もあります。

例えばオーバーヒート

修理自体はサーモスタットの交換と言った比較的に安い金額で直せたとしても、オーバーヒートの高温が原因でカムポジションセンサーの内部断線、スパークプラグの溶け、オイルポンプのシール劣化、カムシャフトの変形、シリンダーブロックの歪みなど色々な所に影響がでます。

そのままサーモスタットだけ交換して乗ることができる場合もありますが、先ほど申し上げたように、高温によって次々に故障する時もあります。

最低限の車検は整備士と相談して決める

「1年後に買い替える予定なのでその時までは安く直して乗りたい」といった人は常に最低限の整備しかしません。

1年でも乗るのならしっかり直した方が良い箇所もありますので、今後の乗り方などを整備士としっかり相談して直しましょう。

整備士伝える内容

あと何年乗るのか
あと何万km乗る予定か
毎日乗るのか、時々乗るのか
1人で乗るのか、大勢で乗るか
高速を多く利用するか
山道が多いか

上の6個を整備士に伝えれば、どの部品の交換が必要か判断してくれます。

次項では車の交換部品と直さないと起こり得る症状を紹介します。

交換しない場合の後々の修理代

ここでは車検の見積もりで、よく見る部品を紹介します。

交換しない場合にどうなるかも合わせて紹介しますので、参考にして下さい。

表の左側は車検の時に交換する部品と車検の時に交換した場合の費用になっています。

車検の時に交換せずに限界に達すると表の右側の症状になり、その時の費用を紹介しています。

※費用は平均価格です。車種によって変わるので参考程度に見て下さい。

部品名称交換費用	交換しない場合、後々の故障故障修理費用
エンジンオイル 6000円	燃費悪化。エンジン内部損傷、エンジン異音。オイルランプ点灯は要注意。早急に補充しないとエンジン本体が故障し20万以上の修理費になる。
オイルフィルター 2000円	オイル経路の詰まり、エンジン内部損傷、異音。オイルフィルターは内部が紙なので、無交換で乗り続けると、紙がちぎれ、オイル通路がつまり、エンジン本体が故障し、20万以上の修理費になる。
ブレーキオイル 5000円	ブレーキがスカスカ状態になり効かない。ブレーキオイルは熱によって酸化し、オイル通路にエアーが発生し、油圧がかからず、ブレーキペダルを踏むと床まで入ってしまう。修理費10000円。
ブレーキパッド 20000円	ブレーキ異音、ディスクローター損傷。修理費60000円。
ファンベルト、クーラーベルト、ウォーターポンプベルト 15000円	バッテリー上りのエンスト、その後始動不良、オーバーヒート、エアコン効かない。どのベルトが切れるかで故障の症状が違う。ファンベルトはオルタネーターを回してるので、充電できずバッテリー上がり。修理費は2万円。クーラーベルトはコンプレッサーを回してるので、エアコンが効かなくなる。修理費6000円。ウォーターポンプベルトは冷却水をエンジン内を循環させる役目なのでオーバーヒートする。最悪の場合、エンジン交換。修理費5000円～40万円。
ワイパーゴム 2000円	雨の日の視界不良。ゴムが完全に切れるとフロントガラスが傷つく。修理費10万円。
タイヤ 1本1万～3万円	スリップ、バースト。スリップで事故すると10万以上。
スパークプラグ 10000円	エンジン不調、イグニッションコイル故障、O２センサー故障。スパークプラグの故障は放置すると他も関連して故障しやすい。修理費70000円。
エアーフィルター 3000円	スパークプラグ故障、インテーク内部汚れ。電子スロットルに古いガソリンとホコリが頑固に付着し固着。内部モーターに負荷がかかり故障。アイドリング不安定になる。修理費10万円。
クーラント 5000円	エンジンとラジーター内が錆びる。放置するとオーバーヒート。エンジン交換で修理費30万円～。※現在はほとんどの車が無交換で20万km以上乗っても問題ない。
ラジエーターホース 10000円	オーバーヒート。酷いとエンジン交換で30万円～。軽ければサーモスタットの交換で20000円。
ラジエーター 50000円	オーバーヒート。酷いとエンジン交換で30万円～。軽ければサーモスタットの交換で20000円。
ヒーターホース＆ジョイント 8000円	オーバーヒート。酷いとエンジン交換で30万円～。軽ければサーモスタットの交換で20000円。
サーモスタット 15000円	オーバーヒート、オーバークール。エンジン交換で30万円～。
オートマチックオイル 10000円	ギヤ抜け、変速ショック。 CVTの場合、ベルトが傷つき、CVT本体交換となる。修理費40万円。 ATの場合は内部のゴムパッキンが摩耗してAT滑りバルブボディを交換、修理費10万円。
バッテリー 15000円	エンジンかからない。バッテリー交換15000円。
オルタネーター 55000円	エンスト後、エンジンかからない。バッテリーが何度も故障する。修理費70000円。
ベルトテンショナー 20000円	ベルト鳴き、ガラガラ音。ベルト切れによるバッテリー上りとエンスト。修理費35000円。
ブレーキマスターシリンダー 30000円	ブレーキペダル底突き、ブレーキ効かない。ブレーキマスターシリンダーとブレーキオイルの交換で修理費30000円。
電装ファン 25000円	エアコン不良、オーバーヒート。酷いとエンジン交換で30万円～。軽ければサーモスタットの交換で20000円。
ウォーターポンプ 40000円	異音、オーバーヒート。酷いとエンジン交換で30万円～。軽ければサーモスタットの交換で20000円。
ヘッドカバーパッキン 10000円	オイル消費、プラグ故障。プラグホールにオイルが入り、イグニッションコイルとスパークプラグが熱で故障し、マフラーのO2センサーも故障。修理費70000円。
タイミングベルト 50000円	エンジンかからない、エンジン内部故障。バルブとピストンが当たりバルブ変形。シリンダーヘッド交換かエンジン交換で修理費30万円～。
クランクオイルシール 8000円	オイル消費。後々の故障もクランクのオイルシール交換のみ。フロントのクランクオイルシールは作業が簡単。リヤのクランクオイルシールはミッションを外すため、費用は80000円。
エンジンマウント 15000円	エンジン振動。急加速時やシフトをドライブに入れた瞬間はゴツンと言った衝撃。エンジンマウントは全部で３つ使用しているが、1つの故障で直しておかないと全部潰れる。修理費用45000円。
スタビライザーリンク 6000円	走行中異音。走っていると常にコトコト音。放置していても他に影響ない。修理費用は同じの6000円。
ドライブシャフトブーツ 9000円	曲がり走行時異音。カリカリ音。放置しておくとカリカリ音が大きくなる。ドライブシャフト本体の交換。修理費用35000円。
ラックブーツ 7000円	パワステ本体からオイル漏れ。シャフトに錆びや傷がつきラック＆ピニオン本体からオイル漏れ。修理費80000円。
ロアアームブーツ 6000円	走行中異音。コトコト音。ボールジョイントが錆びや傷でガタツキが発生しロアアーム本体を交換。修理費用30000円。
マフラー 50000円	排気漏れ、排気音大。放置していても他に影響ない。修理費用は同じの50000円。
ブレーキホース 15000円/1本	ヒビからオイル漏れが発生しブレーキ効かない。ブレーキマスターシリンダーやABSユニット内のエア抜き作業が追加になる。修理費用25000円。
ブレーキシュー 10000円	シューが無くなり金属部分がドラムと接触し、後ろブレーキから異音。ブレーキドラムを交換。修理費用24000円。
ブレーキカップ 15000円	カップからオイルが漏れてブレーキ効かない、ブレーキシューがオイル付着で使用不可になる。ブレーキカップ、シュー、ブレーキオイルの交換、ドラム内洗浄。修理費用25000円。
デフオイル 4000円	デフのギア損傷。入っていないようなら故障するが、規定値が入っていれば汚れ程度ではほとんど故障しない。修理費4000円。
ショックアブソーバー 17000円/1本	走行中車体揺れ。フワフワした感じ。そのまま乗っていると、タイヤが変磨耗して交換が必要になる。ショックアブソーバー4本とタイヤ4本で200,000円。