キーレスの故障が出たら車を買い替えた方が良い?それとも直して車検?
リモコンキー(キーレスとも言う)のアンロックボタンを押してドアロックを解除する。ハザードが2回点滅してロックが解除されたことを車が知らせてくれた。
乗り込もうと運転席のドアノブを引いても開かない。まだロックされている。もう一度、開けようと思いリモコンキーを操作するが、ハザードが点滅するだけでドアロックノブが動いていなかった。
ハザードも点滅せずにまったくの無反応だと、まず最初にキーレスの電池を交換するがセオリー。そして見落としがちなのが、バックドアの半ドア。バックドアが半ドアでもルームランプがつかない車もあり、その状態だとドアが開いているのでキーレスが反応しない場合がある。主にリヤ修復歴のある車に多い。スズキ、エブリィ、平成26年 DA64W 4万km。
車検に出すとドアロックの確認はするが、キーレスで作動しなければ車検不合格とはならないので、車検に出しても見積もりにすら入れてもらえない。
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とりあえず、ドアのキーシリンダーにキーを差し込みドアロックを解除する。通常、キーで開錠すると、しばらくするとセキュリティアラーム(クラクション)が「ピーピーピー」と警告音が鳴るはずだが無音。車のコンピューター上ではロックが解除されていると判断しているようでセキュリティも同時に解除されていた。
そうなると車は解除信号を受けているが、ロックアンロックモーターを動かしてない事になる。まずはドアロックヒューズを確認。切れていない。キーレス操作でハザードが反応しているので、コンピューターが解除してハザードまで電源をながしている。そのままドアロックモーターまで電気をながしているか確認してみる。
運転席の内張りを外してロックモーターを見てみる。見方はドアを開けておき、細いドライバーなどでドア側のキャッチを閉じる。開けているのに閉まっている状態をつくり、なおかつドアランプスイッチと呼ばれているドア開閉によってルームランプを点灯、消灯させるスイッチを押しておく必要がある。これでドアは開いているが閉じていることと同じ作動をさせる事が出来る。
その状態でキーレスを操作してドアロックモーターを見てみると、動こうとして若干揺れていた。こうなるとほぼ間違いなく、運転席のドアロックモーターの故障だが、確実に故障診断をするためドアロックモーターに入ってるカプラーの電圧を測定する。
キーレスのボタンを押すと接続したサーキットテスターは12Vを示したので、ドアロックモーター(ドアロックアクチュエーターとも言う)を交換して直った。ドアロックモーターは故障の初期にドアロックが動くと同時に「キー」といった音を発生することが時々あるので、聞き覚えがあれば近いうちに動かなくなるおそれがある。この手のエブリィはエアコンのコンプレッサーリレーも故障しやすいので注意が必要。
ついでに言うとスライドドアも電動ならいいが、手動は閉まりが悪い。毎回強く閉めるのでキシミが生じやすく、そのスライドドアのパワーウインドウスイッチも衝撃で中の接点が壊れやすい。
エブリィのキーレスが動かない原因と修理費用まとめ
平成26年式 型式DA64W 走行40000KM | |
メーカー 車種 | スズキ エブリィ |
症状 | キーレスでロックやアンロックしてもドアロックが動いていない。 |
音 | キー |
臭い | なし |
振動 | なし |
原因 | 経年劣化及び錆 |
作業内容 | 運転席の内張りを外してキャッチ部(ドアロック)を外す。モーターだけの部品がないのでドアロックごと交換する |
作業難易度 | 難しい 素人では少し難しい |
修理代 | ドアロック15000円、工賃6000円 合計21000円 |
後の支障 | キーレス送信機のボタンが故障しやすい |
車買替レベル | 不要 比較的軽い故障なので買い替えを検討するほどではない
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