40km以上のスピードになるとゴーといった音が大きくなる。
車内全体に響きわたるので音の発生箇所がわからない。
このようなハスラーの異音の原因を調べました。
原因特定方法、修理方法、修理費用をご紹介しますので参考にして下さい。
違う音が出ているハスラーは「ハスラーの走行中の異音」ページも参考に見て下さい。
目次
ハスラー足回りのゴー異音の点検方法
スピードを上げると音が大きくなり、スピードを下げると音小さくなるので、タイヤの回転と比例する動きをする箇所から異音が発生していると予測できます。
そうなると考えられるのは5つ。
- タイヤ
- ハブベアリング
- ブレーキ(パッドやローター)
- オートマ(ミッション)
- ドライブシャフト
異音の原因を探す為に、この5つを点検していきます。
タイヤの点検方法
タイヤが古くなってきて表面が固くなったり、凹凸が大きくなると走行中に「ゴー」という音(タイヤノイズ)が発生します。
見た目で判断するよりタイヤの表面を軽く撫でるように触って凹凸を感じましたらタイヤノイズの可能性があります。
タイヤノイズの場合、リフトなどでタイヤを空転させた時に異音はしません。
ハブベアリングの点検方法
ハスラー2WDの前輪でしたら、リフトで車を持ち上げてタイヤを空転させ、30km~80kmの間で音の変化を聞きます。
ちなみにハスラーは後輪のベアリングから音が出やすいようです。
後輪はリフトで持ち上げた状態で手で回転させて音を聞きます。
ハブベアリングから異音が出ている場合は手で回転させるだけでゴロゴロ音がします。
左右同時に異音が発生することはあまりないので、左右で音の違いを聞くと判断しやすいです。
ブレーキパッドとローターの点検方法
上の画像のようにホイールの隙間からブレーキパッドの残量をみます。
下の画像で測定している部分が3mm以下ですと左の金具がローターに接触してキーキー音が発生します。
ホイールの隙間から見えない場合はタイヤを外して見るしかありません。
1mm以下になるとゴーといった音に変化します。
ゴー音になるとブレーキローターが削れているので下の画像のようにローターに線が入っているのが特徴です。
オートマ(ミッション)の点検方法
オートマの音はCVT金属ベルトが動く「ガチャガチャ」音か、内部ベアリングの「シャー」といった音です。
シャー音はブレーキにもハブベアリングにも似た音がでる場合もあるので判断が難しいです。
下の画像のようにリフトで車を持ち上げてタイヤを回転させ、下からオートマに聴診器を当てて音を直接聞かなければわかりません。
走行中にドライブからニュートラルに入れて音が変わるとオートマからの音の可能性も高いですが、実際に聴診器で聞かなければ正確には判断できません。
ドライブシャフトの点検方法
ドライブシャフトの音はハンドルを右か左に回転させて車が曲がる時に音が出ます。
直進時はあまり異音がしません。
下の画像のように回転しながら動く個所なので、ブーツが切れやすく小石などが混入して「カリカリ」音がします。
リフトで車を持ち上げてタイヤを回転させても音は出ません。
実際に道路を走行中に曲がりながらアクセルを踏み込んだ時にカリカリ音が出ればドライブシャフトの異音の可能性が高いです。
キー音はブレーキパッドが少ない音
先ほどもご紹介しましたが、走行中にキー音がする場合はブレーキパッドが少ないサインです。
音の出るタイミングでブレーキパッドの少なさがわかります。
- ブレーキを踏んだ時だけ音が出る
- ハンドルを切った時だけ音が出る
- ただ走ってるだけで音が出る
ブレーキを踏んだ時だけ音が出るのはブレーキが少なくなりはじめています。なるべく早めに点検して下さい。
ハンドルをきった時だけ音が出るのは、ブレーキパッドがだいぶ少ないです。早めにブレーキパッドを交換して下さい。
ただ走ってるだけで音が出る時は、ブレーキパッドはほとんどない状態です。早急に交換して下さい。
音もキー音からゴー音に変わりましたら要注意です。すぐに点検して下さい。
1度ゴー音が出てしまうとハブベアリングを交換するしか直す方法はありません。交換方法も参考までに見て下さい。
ゴー音はハブベアリングが錆びている音
ハブベアリングは内側にボールが多数入っています。
構造は内側リング、中央ボール、外側リングと3構造です。
内側のリングは車体のシャフトに固定され、中央のボールが回転して外側のリングを回します。
ハブベアリングから異音が出る原因は錆びなどで、中央のボールが回転しなくなり、手で回すとゴロゴロします。
これが走行すると高回転になるので、ゴーという音になります。
リヤハブベアリング交換方法
今回のゴー音はブレーキ異音ではなく、ハブベアリングの異音でした。
交換手順をご紹介します。
後ろのタイヤを外してブレーキドラムのセンターキャップを外します。
センターキャップを外すと大きなナットがあるので32mmのソケットを使ってナットを緩めます。
ナットを取り外すとブレーキドラムは外れるので、車が外して裏返します。
プライヤーなどでストッパーリングを縮めて外します。
次は表側からプレス機で表から裏に押し出します。
外れたら裏から新品のベアリングをプレス機を使って入れます。
ベアリングはタイヤ側がゴムカバーで、車側にアルミプレートで覆われている向きで組み付けます。
押し込んだらストッパーリングを取り付け、ドラムをはめて新品のナットを締め付けます。
作業は簡単ですが、プレス機がないと作業ができません。
ハブベアリング交換費用
ハブベアリング | 5,000円 |
交換工賃 | 7,000円 |
合計 | 12,000円 |
キャップとナットも数百円なので、同時に交換して下さい。
キャップは水が侵入しないようにシールを塗ると安心です。
ハブベアリングの劣化は主に錆びですが、シールを塗っても錆びはどうしても発生してしまうので、寿命は10万km前後だと思っていた方がいいと思います。
異音がすると抵抗も増えるので燃費にも悪影響です。音が気になりだしたら早めに修理しましょう。
あなたのハスラーはエアコンの効きは悪くないですか?ハスラーのエアコンが効かない原因も見て故障を事前に防ぐ事ができれば最悪の事態は免れます。