エブリィのキーレスが動かない原因と修理費用

リモコンキー（キーレスとも言う）のアンロックボタンを押すとドアロック解除されます。

ボタンを押すとハザードが2回点滅してロックが解除されたことを車が知らせてくれました。

乗り込もうと運転席のドアノブを引いても開きません。

ロックされたままです。

もう一度、開けようと思いリモコンキーを操作しますが、ハザードが点滅するだけでドアロックノブが動いていません。

どうなっているのでしょうか？

今回の車両：スズキ、エブリィ、平成26年　DA64W　４万km

1 キーレス電池を交換して半ドアも確認
2 ドアロックの故障を疑って調べる
3 ドアロックアクチュエーターを交換
4 スライドドアと運転席ドアのパワーウインドウスイッチもよく故障する
5 エブリィのキーレスが動かない原因と修理費用まとめ
6 車の不具合を投稿する

キーレス電池を交換して半ドアも確認

ハザードも点滅せずにまったくの無反応の場合は、まず最初にキーレスの電池を交換して作動を確認します。

キーレスの電池交換はとても簡単で、ビスを1本外してカバーの隙間にマイナスのドライバーを入れると2つに分かれて電池が見えます。

今回、電池の向きを間違えすに同じ品番で交換しましたが、症状は変わりませんでした。

半ドア状態でもキーレスは動かないので、1番わかりにくいバックドアの半ドアをチェックします。

バックドアが半ドアでもルームランプがつかない車もあります。

その状態ですとドアが開いているのでキーレスが反応しません。

キーレスでロックが動かなくても車検は不合格とはならないので、車検に出してもチェックされません。

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ドアロックの故障を疑って調べる

試しにドアのキーシリンダーにキーを差し込みドアロックを解除してみました。

通常、キーで開錠すると、しばらくするとセキュリティアラーム（クラクション）が「ピーピーピー」と警告音が鳴るはずですが、無音です。

車のコンピューター上ではロック状態の時からロックが解除されていると判断しているようでセキュリティも同時に解除されていました。

そうなると車はロック解除をしていないのに「ロック解除信号を受けてロックを解除した」という状態になっているようです。

まずはドアロックヒューズを確認しますが、切れていませんでした。

キーレス操作でハザードが反応しているので、コンピューターがロック解除してると思い込み、ハザードまで電源をながしています。

その時にドアロックモーター（アクチュエーター）まで電気をながしているか確認してみると原因が特定できます。

ドアロックアクチュエーターを交換

運転席の内張りを外してロックモーターを見てみました。

見方はドアを開けておき、細いドライバーなどでドア側のキャッチを閉じます。

開けているのに閉まっている状態をつくり、なおかつドアランプスイッチと呼ばれているドア開閉によってルームランプを点灯、消灯させるスイッチを押しておく必要があります。

これでドアは開いているが閉じている状態と同じ作動をさせる事が出来ます。

その状態でキーレスを操作してドアロックモーターを見てみると、動こうとして若干揺れていました。

こうなるとほぼ間違いなく、運転席のドアロックアクチュエーターの故障ですが、確実に故障診断をするためドアロックモーターに入ってるカプラーの電圧も測定します。

キーレスのボタンを押すと接続したサーキットテスターは12Vを示したので、ドアロックアクチュエーターまで電気は流れているが作動していない事がわかりました。

ドアロックモーターを交換することでキーレスが動かない現象が直りました。

ドアロックモーターは故障の初期にドアロックが動くと同時に「キー」といった音を発生することが時々あるので、聞いたことがあれば近いうちに動かなくなる可能性があるので注意してください。

この手のエブリィはエアコンのコンプレッサーリレーも故障しやすいのです。

足回りの異音もよくあるので、ギシギシ音がでるエブリィのページも参考にして下さい。

スライドドアと運転席ドアのパワーウインドウスイッチもよく故障する

スライドドアも電動ならいいですが、手動ですと閉まりが悪いです。

密閉性がいいので、室内の気圧が保持されてドアを閉める時に大きな力が必要です。

毎回強く閉めるのでキシミが生じやすく、そのスライドドアのパワーウインドウスイッチも衝撃で中の接点が壊れやすくなります。