スペーシアのガソリンメーターが満タンにならない故障の原因と修理費用

満タンにしてもガソリンメーターが上がらない?

ガソリンを満タンにしたと思ったのにガソリンメーターは2メモリほど下がっている。といった故障があります。

数日後、ガソリンのデジタルメーターを見ると満タンになっていたので、満タンにはなっているようです。

 

メーターが上がるのが遅い誤作動かな?とも思ってしまいますが、しばらく通勤で使用して、夜止めた時はガソリンメーター残り3目盛りだったのに今朝エンジンをかけると1目盛りしかありませんでした。これは何か変です。

たった一晩で2目盛りも減るという事はガソリンが漏れている可能性があります。

平成30年スズキ スペーシア MK53S 2万km

 

エンジン警告灯が点灯するようでしたらスペーシアのエンジン警告灯が点灯する原因のページも参考にして下さい。

最初によくある質問をみてスペーシアの基本を確認してみます。

 

スペーシアのよくある質問
Q:そもそもスペーシア 満タンで何キロ走りますか?
A:グレードによって変わりますが、500km以上は走れる計算です。実際の環境によって大きくかわるので400km位だと考えた方が安心です。
Q:スペーシアの燃費はリッター何キロ走れますか?
A:1Lで14kmから17km位です。
Q:スペーシアのガソリンは満タンでどれくらい入りますか?
A:最大で27L程度ですが、実際は31Lほど入ることもあります。

 

 

 

運転してないのにガソリンが減るのはデジタルメーターの故障?

燃費が悪い?ガソリン漏れ?というより最初はデジタルメーターの故障を疑いました。

もしくは電気系の何かが、故障しているような感じです。

 

とりあえずガソリンの減りが早いので漏れを確認します。

燃費タンクからエンジンまでのホース、パイプ類のラインを見ても漏れはありませんでした。

 

ガソリンは臭いが強いので、目視点検よりも嗅覚で点検した方が早いかもしれません。

臭い、見た目とも漏れはないのに、一晩で急激に燃料が減るのは、やはりデジタルメーターが不具合をおこしている可能性が強いです。

スペーシア 燃料タンク

 

 

 

ガソリンの減りが早い原因 リコール情報

ガソリンメーターの表示は燃費タンク内にある浮きの高さをセンサーで感知して、残量をメーターに送り表示します。

浮きがついたセンサーを燃費ゲージといいます。

 

単純な仕組みなので、古い車なら燃費ゲージの故障が考えられますが、このスペーシアは、まだ新車から数年しか経過していません。

ネットで同じような症状で悩んでいる人を探してみるとリコール情報が多くありました。

 

 スズキのサイトを調べてみると、リコールがでていました。

内容は、燃料タンク内の圧力をコントロールできず、燃料タンクが変形し、燃料メーターが増えたり、減ったりするような事が書かれています。

対策として燃料圧力制御弁を追加で取り付けるとなっています。

燃料が一晩で減った原因はこれで間違いありません。

 

 

 

燃料メーターが増えたり減ったりする理由

今回の症状を簡単にまとめました。

ガソリンタンクが完全に密閉されてしまっているので、昨晩の走行でガソリンをタンクから吸いだした体積分でタンクの底がへこみガソリンが持ち上げられガソリンメーターのセンサーの浮きが上昇していました。

燃料タンクは横長なので少しのタンク変形で燃料1メモリや2メモリの変化はしてしまいます。

 

朝までに徐々にタンク内の圧力が抜け、タンクの底も平らになりガソリンが下がり、浮きも下がったようです。

リコールにもなっていますが、かなりの台数のスペーシアにこの現象がでているようでした。

原因がわかりましたので具体的にどこを修理するのか説明いたします。

 

 

 

スペーシアの燃料タンクのリコール対策修理

燃料タンクを車から取り外すので、ガソリンが多いと傾けると溢れてしまいます。まずはガソリンを半分以下にしてから作業します。

スペーシア 燃料タンク

燃料ラインに圧力がかかっているので、まず最初に圧力を抜きます。

圧力を抜かないとホースを外した瞬間にガソリンが噴射するので、とても危険です。

 

 圧力の抜き方。

1、エンジンルームのフューエルポンプリレーを外します。

スペーシア 燃料タンク

スペーシア 燃料タンク

スペーシア 燃料タンク

2、リレーを外した状態でエンジンをかけます。そうする事で、ガソリンをタンクから送らずに、燃料ラインに溜まっているガソリンだけでエンジンがかかります。

スペーシア 燃料タンク

燃料ラインにガソリンがなくなるとエンストします。

エンストしてからも、数回セルを作動させると完全にガソリン圧力が抜けます。

圧力が抜けたら燃料タンクにささっている全てのホースを外します。

スペーシア 燃料タンク

スペーシア 燃料タンク

それでも多少のガソリン吹き出しあるかしれないので、保護メガネとゴム手袋は必須です。

ホースが外れたらタンク止めている4ヶ所のボルトを外してタンクをおろします。

スペーシア 燃料タンク

スペーシア 燃料タンク

燃料タンクの上にあるリターンホースに圧力調整弁をつけると圧力が抜けて、タンクが変形しなくなります。

 

※下の画像の中央の細いホースがリターンホース。

スペーシア 燃料タンク

燃料タンクは気密性が高いので、ガソリンをエンジンに送るとタンク内が真空状態になりタンクがへこみます。

それを防止するために圧力を抜く構造になっていますが、このスペーシアは正常に圧力が抜けないようです。

下の画像のように圧力を抜く弁をリターンホースに追加で取り付けます。

スペーシア 燃料タンク

これで燃料が増えたり減ったりする症状はなくなりました。

 

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 スペーシアの車検交換部品と費用

 

 

 

スペーシアのガソリンメーターが満タンにならない原因と修理費用まとめ

平成30年式 型式MK53S 走行20000KM
メーカー 車種スズキ スペーシア
症状燃料メーターが増えたり減ったりする
なし
臭い
なし
振動 
なし
原因
ガソリンを送り出す事で真空になり燃料タンクが変形するため
作業内容燃料リターンホースに圧力調整弁をつけた
作業難易度[star rating = "4"]難しい 素人では難しい
修理代
リコールのため、無料。
後の支障
ガス欠、燃料タンクの変形
車買替レベル 

[star rating = "1"]不要  無料でなおる

 

 

 

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