AZワゴンのエアコンが効かないの原因と修理費用

車内が少し暑いのでエアコンのスイッチを入れてみました。

それほど暑いわけではないので、エアコンが効いているのか?いないのか?微妙な感覚でした。

 

 

なんとなく冷たい風が出ているようですが車内が思ったほど涼しくならないので調べてみました。

平成24年 マツダ AZ-W DBA-MJ23S 3万km。

 

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AZワゴンのコンプレッサーは動いているか

まずはコンプレッサーが作動しているかチェックします。

エアコンのスイッチを入れると1度も止まらずっと作動していました。

 

コンプレッサーがずっと作動してるのにエアコンの効きが弱い場合、考えられるのは

  1. ガス不足
  2. 温度調整のアクチュエーターの故障
  3. コンプレッサーの故障
  4. エキパンの開きすぎ

主にこの4つです。

 詳しくはコチラ→カーエアコンの仕組み

 

ガスの詰まりや電動ファンの故障だとコンプレッサーが動いたり止まったりして、ずっと作動しないのが特徴です。

しかも動いたり止まったりするとコンプレッサーからカチカチ音がするのでコンプレッサーが異常なのがわかりやすいです。

 

 

 

AZワゴンのエアコンガス量を点検

とりあえず、エアコン修理の基本であるガス圧をチェックします。

エアコンガス

 低圧0.05MPa、高圧0.45MPa

この数値は両方ともかなり低いです。

外気温によって基準の数値は違いますが正常なら

低圧 = 0.2MPa

高圧 = 1.5MPa

になるはずです。

こういった圧力が低い要因はコンプレッサーの圧縮不良かガス量不足の可能性が高いです。

 

ACガスを1缶の半分も入れればすぐに判断出来るので、補充してみました。

ガス補充参考費用:オートバックスの工賃表

エアコンガス

ガスを補充するとすぐに圧力が上がったので、コンプレッサーは正常に作動しているようです。

そして室内のエアコン吹き出し口に手をあてると冷たい風が出てきたのでエアコンガス不足で間違いありません。

 

 ということはガスがどこかから漏れている?

 

 

 

エアコンのガス漏れを蛍光オイルで点検

漏れを探すのはエアコンのガスが通過しているサイクルすべてを見るので大変な作業になります。

まずエアコンガスの経路の見える部分全てを黙視で点検します。

 

漏れているとコンプレッサーオイルも少し漏れるのでオイルに埃が付着し発見しやすいです。

ですのでエアコンパイプなど経路に埃が付いているか見てみます。

スペーシア xリミテッド

それでもわからなければ蛍光オイルをエアコンガス注入口から入れてエアコンを作動させます。

そうしますとエアコン経路に蛍光オイルが流れ紫外線ライトをあてると漏れている箇所が光ります。

 

しかし、この点検は少量の漏れの場合、蛍光オイルが出てくるまで1ヶ月位かかるのがデメリットです。

 

 

 

エバポレーターのガス漏れを点検

外の見える部分が大丈夫なので室内からのガス漏れを疑ってエバポレーター付近を点検しました。

AZワゴン

エバポレーターはダッシュボード等、大がかりに外さないとわからないので、エバポレーターが入っているエアコンユニット下の除湿ホースの出口を見てみました。

ポイント!エバポレーターは冷えているので通過する空気の水分が付着します。その水分は車の下にある除湿ホースから排出されますが、エバポレーターからガス漏れをしているとコンプレッサーオイルや蛍光オイルも水分に付着するので、室内のガス漏れを点検する時は除湿ホース付近を点検します。

この車は、ほんの少しだけベタベタ感があったのでダッシュボードを外して実際に目視点検する事にしました。

 

ステアリング、ステレオ、シフトレバーなど順番に外し、最後にダッシュボードを外します。

エバポレータ

このようにエアコンユニットだけが残ります。

 

ヒーターホースとエアコンパイプを外すので、クーラントとエアコンガスを事前に抜いておきます。

エバポレータ

エアコンユニットを車から外して分解するとエバポレーターが見えます。

 

エバポレーターの下側がベタベタしていました。

AZ-W

ケースの下側にもしっかりとエアコンオイルが染み付いていました。

 

ガス漏れはエバポレーターで確定。

AZ-W

交換の為、部品を調べると、エバポレーター交換時には同時に交換しなければいけない他の部品も案内さました。

そういった場合、リコールやサービスキャンペーンが出ている可能性が高いです。

 

 

 

エアコン故障は保証延長かリコール

調べてみると、エバポレーターは通常3年保証が9年保証に延長されていました。

しかしこのAZワゴンは9年以上経過していた為、残念ながら保証適応外でした。

 

修理費用が高いので、保証でなければ良い買い替えも検討した方がいいかもしれません。

 

このAZワゴンはエアコンユニット内でエバポレーターが揺れてエバポレーターに穴が開きやすかった構造でした。

AZ-W

同時交換部品は揺れを押さえる為、エバポレーターの下に引くプレートが追加されていました。

AZ-W

 

 

 

AZワゴンのエアコンが効かない原因と修理費用まとめ

平成24年式 型式MJ23S 走行30000KM

メーカー 車種マツダ AZワゴン
症状エアコン弱い
なし
臭い
なし
振動 
なし
原因
エアコンユニット内のエバポレーターの設置不良
作業内容ダッシュボードを外してエアコンユニット内のエバポレーター交換
作業難易度[star rating = "5"]難しい 素人では難しい
修理代
エバポレーターと対策部品 22000円、エアコンガス5000円、クーラント5000円、工賃35000円、合計67000円
後の支障
ガスが少ないとコンプレッサーの作動時間が増えるのと、コンプレッサーオイルが漏れるのでコンプレッサーに負担がかかり故障しやすくなる
車買替レベル 

[star rating = "3"]買替を勧める  年数的に他の故障も出てくる時期。維持費が上がる

 

 

保証修理でよくある質問

Q:保証期間内なのに有料で修理してしまった場合はどうなる?

A:有料で修理した請求書と領収書をディーラーに提出すると返金してもらえる場合もあります。各メーカーによって対応が異なりますので、まずは実際に修理した工場やディーラーにご相談して下さい。

 

 

 

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