ハイエースのエンジンをかけると「ウィーン」といったモーター音が鳴る時があります。
アクセルを踏んで回転を上げると異音も大きくなります。
このような症状を点検するためにエンジンルームを見てみるとパワステポンプからオイル漏れが発生してました。
ここが異音の原因のようです。
パワーステアリングポンプ異音の仕組みと交換費用をご紹介します。
対象車両:TRH200系 油圧式パワステタイプのトヨタ ハイエース
ディーゼルのハイエースは下の記事も参考にして下さい。
目次
ハイエースのパワステポンプ交換費用
PSポンプ | 20,000円 |
PSオイル | 1,000円 |
工賃 | 16,000円 |
合計 | 27,000円 |
※PSポンプはパワステポンプの略です。
PSポンプはリビルト品です。
リビルトは中古部品を修理して再生販売する商品なので、ディーラーでも多く扱っている安心できる部品です。
10万km以下でしたら保証で直るかもしれません。
ディーラーに相談してみて下さい。
ステアリング異音で故障部品を特定
主なステアリング異音は下記4つです。
- モーター音
- キュルキュル音
- ガラガラ音
- シャカシャカ音
これらの音の原因をご紹介します。
ハンドルきると異音
モーター音の場合
パワーステアリングオイルが少ないとエアーを吸い込みパワステポンプからモーター音がします。
パワステオイルは使用して減る事はないので少ない時は、パワステポンプ、ステアリングギア、ホースのどれかから漏れています。
ハイエースはポンプの上にタンクがついており、オイルの補充はタンクに入れます。
パワステの仕組み
パワステタンクからポンプにオイルが流れます。
ポンプで押し出されたオイルはホースを通りステアリングギヤに入ります。
下の画像のように最初にPSタンクからオイルが押し出され、ステアリングギヤに入って戻ってきます。
オイルが少ないと最初に空気も吸い込んでギヤの作動音が大きくなります。その音がモーター音です。
ラックギヤはステアリングシャフトの回転をタイヤの左右の動きに伝達します。
その左右の力をオイルで増幅させています。
その後、オイルはポンプにもどります。
キュルキュル音の場合
ファンベルトの張りが緩いかファンベルトが劣化しています。
ガラガラ音の場合
パワステポンプのベアリングが劣化しています。
シャカシャカ音
ステアリングシャフトかステアリングハンドルがステアリングコラムなどのカバーに接触しています。
冷間時だけ異音
モーター音の場合
パワステオイルが少ない時の音です。
わずかに少ない程度でしたらオイルが暖まると熱膨張して増えるので音は消えます。
冷間時だけキュルキュル音がする時はベルトの劣化です。
冷間時だけガラガラ音はエンジンオイルが少ない可能性があります。
アクセル踏むと異音
こちらも音によって故障箇所がかわります。
モーター音の場合
PSポンプが音の原因の場合、エンジンが暖まると音が消える事が多いです。
暖まっても音が出ている場合はオルタネーターやウォーターポンプが故障している可能性もあります。
キュルキュル音の場合
ファンベルトが緩んでいる事が多いです。
ガラガラ音の場合
オルタネータープーリーかベルトテンショナーの故障が考えられます。
オルタネータープーリーが故障するとバッテリーの消費が通常より早くなり、新品に交換しても1年ほどでバッテリー上りする事があります。
パワステポンプが故障する乗り方
エンジンのかけ初めにモーター音が出ているのに修理せずにそのまま乗っていませんか?
ベルトテンショナーがガラガラ音が出ているのにそのまま乗っていませんか?
ベルトで駆動している部品が故障して発生する異音は振動を伴います。
異音発生時はベルトの張力が高速で変化するので、ベルト駆動部品の負担は大きくなります。
負担が大きいとパワステポンプのプーリー中心についているベアリングに負荷がかかり隙間を保つパッキンが変形します。
パッキンが変形すればオイル漏れが発生するので、パワステ以外の異音でも注意が必要です。
以下はファンベルトで駆動している部品です。
- オルタネーター
- ウォーターポンプ
- ベルトテンショナー
- エアコンコンプレッサー
これらの故障は早めに修理するようにして下さい。
もうすぐ買い換える予定の方は高く売れる一括査定を検討してみるといいと思います。
詳しくは「カーセンサー一括査定の体験談」をご覧下さい。
パワステポンプ交換方法
ハイエースのパワステポンプの交換は簡単です。
ファンベルトを取り外し、ポンプのプーリー隙間からボルトを2本外すと交換できます。
外すと下の画像のようになります。
作業前にパワステオイルをスポイトでタンクから抜き取っておくと作業しやすくなります。
取り付け後にパワステオイルを基準まで入れますが、初めのうちはポンプに空気が入っているので、パワステオイルが泡立ちます。
エンジンをかけておき、ハンドルを左右に回転し泡が消えた時点でオイル量を再確認して下さい。
※エンジンをかけて5分程度で泡はきえます。
ハイエースの4ナンバーは毎年車検なので毎年車検費用の出費があります。
少しでも経費削減したいのでしたら、安い車検がいいと思います。
車検安いランキングも参考にして下さい。