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段差で異音が発生
低速時や40kmで走行中に路面のマンホールの蓋などのちょっとしたデコボコの上を通過するとフロントの方からコトコトと異音がする平成23年、トヨタのZVW30のプリウス。
スピードが30km以下で走ると聞こえなくなりますが、60km以上でも音は出ているので40km以上で段差を乗り越える時は必ず出ます。
大きな音ではありませんが、ボルトが緩んでいたり、重要な部品が外れていると危険ですので原因を調べました。
ZVW50のプリウスも足回りの仕組みは同じなので参考に見て下さい。
フロント足回りの異音の原因
フロントから音が聞こえたので、フロント足回りを目視で点検します。
フロントタイヤの裏側を見てみるとスタビライザーのリンクの上側のブーツが切れていました。
※ブーツの劣化具合はブーツ類の交換費用のページを参考にして下さい。
ブーツが切れると中に水や砂が混入し、錆や削れでボールジョイントの遊びが大きくなるので、ブーツ切れは異音の元になります。
なのでスタビライザーリンクから点検します。
スタビライザーリンクに力を加えて点検
下の画像中央のボルト付近のゴムが切れてグリスが漏れているのが見えると思います。
この縦に伸びているロッドがスタビライザーリンクです。
スタビリンクのブーツは車検でもチェックしますが切れると内部が錆びてしまいます。
車検で交換するかどうかの判断を解説している車検費用の総額と交換部品のページも参考に見て下さい。
点検はスタビライザーリンクに力を加えてボールジョイント部分の動きをチェックします。
ここは動く部分ですが、新品は遊びが少なく動きが固いので、簡単に動くのは弱っている証拠です。
今回は手で力を加えても動きませでした。
長い棒を利用して力を大きくしても動きはないように感じます。
コトコト音は衝突の衝撃を与えて点検
力を加えても動かない場合でも瞬間的な衝突で、少しだけ動く場合もあります。
目や感覚ではわからない程度の動きの点検には衝突テストが有効です。
目や感覚でわからないので、小さなコトコト音は叩いた時に出る音で点検します。
部品の遊び(隙間)が少なければ叩いた時の振動も少ないので音の周波数が小さく低い音になります。
逆に遊びが多ければ、周波数の高い高音になります。
今回はプラスチックハンマーで叩くと軽くて高いビビり音がしました。
確実に異音発生箇所を判断するために、反対側のスタビライザーリンクを叩くと低く重い音でしたので、もう1つのスタビライザーリンクのボールジョイント部分の遊びが大きくなっているのがわかりました。
異音が出る理由
スタビライザーリンクの上はショックアブソーバに繋がり、下はエンジンメンバーに繋がっています。
エンジンメンバーはブッシュを介してフレームに固定されているので、スタビライザーリンクはフレームと足回りを繋いでいる部品ということになります。
下の画像は黄色がスタビライザーリンクで、黒がボールジョイントです。
車体が沈めばアブソーバは上がるので、スタビライザーリンクは下に力が加えられます。
その時にボールジョイントが中で衝突します。
車が道路の高低差を通過する時は足回りに隙間があれば、隙間は衝突します。
足回りの中でもスタビライザーは衝撃を吸収する部品ではなく左右の車高のズレを均等にする役目をしているので、右側が沈めば左も沈め、右が上がれば左も上げるように連動させます。
ですので、衝撃を吸収させるショックアブソーバーよりも異音が発生しやすくなっています。
異音が発生したまま修理せずに放置しておくと折れることもあるので注意して下さい。
遊びが大きくなる原因はブーツ切れによって内部に水や砂が入って削れるためです。
上の画像のようにブーツが切れると中のボールジョイント部分に砂が入って傷をつけてしまいます。
スタビライザーリンクの交換方法
作業は比較的簡単で、スタビライザーリンク(ロッド)上下のナットを2個外せば交換出来ますが、リンクが故障しているプリウスの多くは、ボルトが錆びていて、取り外すのに苦労します。
前後左右の計4本使用していますが、故障するのは、ほとんど前輪のみです。
上図は新品に交換したスタビライザーリンク。
ショックアブソーバーに繋がっているので、走行中のデコボコと連動して音が出やすいのがわかると思います。
この故障はブレーキパッドなどと同等のよくある消耗なので、車検で交換することがよくあります。
安い車検をお探しなら「車検安いランキング」を参考にして下さい。
エンジン系の異音もご紹介しますので、気になる方はご覧になってください。
プリウスのEGRも異音の原因になる
プリウスのエンジンにはEGRがついています。
EGRはエキゾーストマニホールドに装着され、弁を開き排気ガスを燃焼室に再循環させ完全燃焼させて燃え残りを減らし、排気ガスを綺麗にする環境汚染防止装置です。
しかし排気ガスをもう一度燃焼室に送るので、エンジン回転が遅い状態ではガソリンと空気のバランスが崩れエンジン不調を起こします。
従ってアクセルペダルを多く踏む高速域ならエンジン本体の回転が大きいので、空気に燃えカスが含んだ状態でも元々のエンジン回転パワーに助けてもらいエンジン回転は安定して保持されます。
EGRはエンジンが安定した状態でのみ作動しなければならないのですが、故障してしまうといつでも作動した状態になってしまいます。
排気ガス対策(EGRバルブの誤作動)のページも参考に見て下さい。
ガラガラ異音とカタカタ振動はEGRの故障
EGRは燃えカスが通る道なのでススが溜まりやすいです。
EGR本体にススがこびり付き、長期間を経てEGRのバルブに隙間が生じます。
その状態でエンジンをかけるとエンジンは正常に爆発せずにガラガラ音が発生したりカタカタ振動します。
EGRの不具合で異音が発生している場合は清掃で直る場合が多いので定期的に清掃することをお勧めします。
アクアのEGRバルブ清掃ページも参考に見て下さい。
コトコト異音の原因と修理費用
平成23年式 型式ZVW30 走行70000KM | |
メーカー 車種 | トヨタ プリウス |
症状 | 走行中、下から異音 |
音 | 道路の段差を超えるたびコトコト音 |
臭い | 無し |
振動 | 音と同時にハンドルにコツコツするような感じ(かなり小さい) |
原因 | 経年劣化&曲がり道を多く走る車 |
作業内容 | フロントタイヤを外して、スタビライザーリンクの上下ナットを2個外して新品と交換 |
作業難易度 | [star rating = "3"]比較的簡単 素人だとジャッキでタイヤを外すので、少し大変。それとナットが錆びで硬く緩めるのに力がいる。 |
修理代 | スタビライザーリンク3000円。工賃3000円。1本交換の総額6000円程度、左右だと倍の12000円。 |
後の支障 | 異音が出るとスタビライザーの中央についているブッシュに負担がかかるので、ブッシュがダメになりやすい。 |
車買替レベル | [star rating = "1"]不要 軽い故障なので車の買い替えを検討することはない。
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