車検費用は車種によって基本工賃、自賠責保険、重量税が変わります。
交換部品の作業工賃も変わります。
車種別に基本料金が変わりますが、「どれだけ年数が経過した車か」「どれだけ走行距離が増えた車か」によっても交換部品や整備箇所が変わるので、
- 軽自動車の車検相場はいくら!
- 普通車の車検相場はいくら!
- プリウスの車検相場はいくら!
といったようなザックリした車検相場は現実と費用がかけ離れてしまう為、あまり参考になりません。
ここでは車種、年式、走行距離よって変わる車検費用の実例を元に車検費用の総額をご紹介します。
国産自動車全メーカーの車検の総額費用をデータが集まり次第追加更新していきますので、定期的にご覧になって下さい。
なお、ページ下で部品の劣化具合を画像で紹介していますので、車検の説明を受けた時の参考にして下さい。
画像転載自由 このページの画像をクリックするとFrickrに移動します。そこには車パーツの画像が多数ありますが、無料で利用可能です。ご自由に使って下さい。また、そこにないパーツ画像でも、ほしい画像がございましたらページ下部からコメントしてリクエストして下さい。撮影可能なパーツでしたらFrickrにアップしておきます。 |
目次
- 1 車検費用の総額の平均
- 2 普通車の車検費用を業者別に解説
- 3 トヨタ 車検費用の総額
- 4 ニッサン 車検費用
- 5 マツダ 車検費用
- 6 ホンダ 車検費用
- 7 スバル 車検費用
- 8 ミツビシ 車検費用
- 9 ダイハツ 車検費用
- 10 スズキ 車検費用
- 11 自動車の車検交換部品の解説
- 12 車部品、車パーツの無料画像を取得
車検費用の総額の平均
諸費用(法定費用)はどの業者でも同じですが、印紙代は認証工場ですと500円ほど高くなります。
車検内訳の解説 下でご紹介する車検費用内訳
※1法定点検項目は部品の損傷など車検で最低限チェックする点検項目。 ※2測定費用はヘッドライト検査、サイドスリップ検査、排気ガス検査、ブレーキ検査、スピード検査。 ※3保安基準適合検査は整備後に法定点検の確認とパーツや機能が保安基準に満たしているかの検査。 |
車検費用の平均(軽自動車)
以下諸費用(法定費用) | |
自賠責保険 | 17,540円 |
重量税 | 6,600円 |
印紙代 | 1,800円 |
諸費用合計 | 25,940円 |
以下整備費用 | |
車検基本料金 | 12,000円 |
車検代行手数料 | 8,000円 |
保安基準適合検査 | 7,000円 |
部品代&工賃 | 10,000円 |
整備費用合計 | 37,000円 |
車検費用総額 (諸費用合計+整備費用合計) | 62,940円 |
車検費用の平均(普通車)
以下諸費用(法定費用) | |
自賠責保険 | 17,650円 |
重量税 | 16,400円 |
印紙代 | 1,800円 |
諸費用合計 | 35,850円 |
以下整備費用 | |
車検基本料金 | 15,000円 |
車検代行手数料 | 8,000円 |
保安基準適合検査 | 7,000円 |
部品代&工賃 | 13,000円 |
整備費用合計 | 43,000円 |
車検費用総額 (諸費用合計+整備費用合計) | 78,850円 |
普通車の車検費用を業者別に解説
車検が出来る業者はたくさんありますが、有名な業者は4店です。
- ディーラー車検
- オートバックス車検
- 車検のコバック
- ガソリンスタンド車検
車検の諸費用はどこのお店も変わりません。変わるのは整備費用だけです。
この4つのお店の特徴と整備費用をご紹介しますので車検選びの参考にして下さい。
車検費用(ディーラーの特徴)
ディーラーはやはり高いですが、ディーラーも車検コースを選べるので安く済ませることも可能です。ディーラーでは購入時にメンテナンスパックの契約があり、車検法定費用と基本工賃、オイル、バッテリー、タイヤなど消耗部品を含まれて費用も通常よりかなり安くなっています。メンテナンスパックに加入していない方はディーラー車検のメリットはあまりありません。
ディーラー車検と車検のコバックを比較したページも参考にご覧ください。
以下諸費用(法定費用) | |
自賠責保険 | 17,650円 |
重量税 | 16,400円 |
印紙代 | 1,800円 |
諸費用合計 | 35,850円 |
以下整備費用 | |
車検基本料金 | 19,000円 |
車検代行手数料 | 10,000円 |
保安基準適合検査 | 10,000円 |
部品代&工賃 | 13,000円 |
整備費用合計 | 52,000円 |
車検費用総額 (諸費用合計+整備費用合計) | 87,850円 |
車検費用(オートバックスの特徴)
オートバックス車検はスピード、価格、対応などトータルで考えるととても優秀な車検店です。ピット作業も見る事ができるので安心感もあり、大人気です。人気店なだけあり、待たされることが多いようです。
オートバックス車検の時間トラブルを解説しているページも参考にして下さい。
以下諸費用(法定費用) | |
自賠責保険 | 17,650円 |
重量税 | 16,400円 |
印紙代 | 1,800円 |
諸費用合計 | 35,850円 |
以下整備費用 | |
車検基本料金 | 25,000円 |
車検代行手数料 | 0円 |
保安基準適合検査 | 0円 |
部品代&工賃 | 13,000円 |
整備費用合計 | 38,000円 |
車検費用総額 (諸費用合計+整備費用合計) | 73,850円 |
車検費用(コバックの特徴)
車検のコバックは車検に特化している作りなので、時間はかなり早いです。頻繁に発生する消耗部品も在庫で確保しているので、交換部品があっても作業が早いのが特徴です。車検の速太郎も同じような仕組みで、費用もあまり変わらないので車検の速太郎のコースと費用のページも参考にして下さい。
ご検討中の方はコバックの悪い評判も参考までに見て下さい。
以下諸費用(法定費用) | |
自賠責保険 | 17,650円 |
重量税 | 16,400円 |
印紙代 | 1,800円 |
諸費用合計 | 35,850円 |
以下整備費用 | |
車検基本料金 | 37,000円 |
車検代行手数料 | 0円 |
保安基準適合検査 | 0円 |
部品代&工賃 | 10,000円 |
整備費用合計 | 47,000円 |
車検費用総額 (諸費用合計+整備費用合計) | 82,850円 |
車検費用(ガソリンスタンドの特徴)
ガソリンスタンド車検はエネオス系、コスモ系、出光系など多数ありますが、どこも安いのが特徴です。質より費用を優先する方が多いですが、整備レベルも上がり、接客対応も良い事から最近では人気があります。
車検どこがいい?人気ランキングでもガソリンスタンド車検は上位を占めています。
以下諸費用(法定費用) | |
自賠責保険 | 17,650円 |
重量税 | 16,400円 |
印紙代 | 1,800円 |
諸費用合計 | 35,850円 |
以下整備費用 | |
車検基本料金 | 12,000円 |
車検代行手数料 | 0円 |
保安基準適合検査 | 0円 |
部品代&工賃 | 10,000円 |
整備費用合計 | 22,000円 |
車検費用総額 (諸費用合計+整備費用合計) | 57,850円 |
次は車種、年式、走行距離によって変化する車検費用をご紹介します。
車検費用の相場や平均を見るより参考になると思います。
トヨタ 車検費用の総額
ディーラー車検ならいくら?オートバックス車検ならいくら?など、車検業者別に車検費用の総額を調べましたので参考に見て下さい。
更新中
ニッサン 車検費用
更新中
マツダ 車検費用
更新中
ホンダ 車検費用
- N-BOX車検費用の相場【1回目2回目3回目 車検部品データ】
- ヴェゼル車検費用の相場【1回目2回目3回目 車検部品データ】
- ステップワゴン車検費用の相場【1回目2回目3回目 車検部品データ】
- フィットハイブリッド車検費用の相場【1回目2回目3回目 車検部品データ】
- フリード車検費用の相場【1回目2回目3回目 車検部品データ】
更新中
スバル 車検費用
更新中
ミツビシ 車検費用
更新中
ダイハツ 車検費用
更新中
スズキ 車検費用
更新中
自動車の車検交換部品の解説
部品の劣化具合の画像をご紹介します。
車の下回りにはゴムを使用したカバーが多く使われています。ゴムで覆われているのは主に動く箇所です。動いて形が変わっても回りから砂や水の侵入を防ぎ、内部のグリスも良い状態に保つ役割をしています。
切れるとグリスが漏れ、砂や水の侵入で錆と傷が発生して部品の動きが悪くなったり、隙間が大きくなって異音が発生する原因になります。何より車検に通らないので車検時には交換しなくてはなりません。
しかし、車検費用の総額を安くしたい方は、部品交換をなるべく先延ばししたいと思っているはずです。
車検交換部品の説明を受ける時の参考に見て、交換が本当に必要か判断する材料の1つとしてご覧下さい。
ロアアームボールブーツのヒビ基準
ロアアームとはタイヤとボディを繋ぐ部品です。
タイヤはシャフトを介して回転しますが、ロアアームというタイヤを支えるベースがなければ回転できません。
上の画像のようにタイヤの下にある1本の部品がロアアームで、先端のタイヤ付近にあるブーツがロアアームボールジョイントブーツです。
ハンドルを回せば、ボールジョイントも回り、走行中、段差などで車が上下に動けばボールジョイントも左右に動きます。
その部品をグリスで潤滑し、ブーツで守っています。
ブーツが切れてしまうとボールジョイントは傷むのでブーツはとても大事です。
ブーツが綺麗な状態
ブーツの上の方がグリス漏れをしているように見えますが、ここはどうしても少量のグリス漏れが発生します。
この程度でしたら車検には問題ありません。
ブーツのヒビ(小)
膨らんでいる箇所に小さなヒビが多数ありますが、まだまだ交換するレベルではありません。
ブーツのヒビ(中)
ヒビ(中)程度でしたら交換の必要はありません。検査が厳しい整備士ですと交換をすすめられますが、切れていないので断ることもできます。
ロアアームボールジョイントブーツ交換工賃
参考費用(相場)部品代(ブーツ) | 800円 |
工賃(1箇所) | 6000円 |
作業時間(1箇所) | 40分~ |
タイロッドエンドブーツのヒビ基準
ハンドルの左右に回すとステアリングシャフト→ステアリングラック→ラックエンド→タイロッドエンドといった流れでタイヤを左右に動かします。
タイロッドエンドはフロントタイヤの後ろ側に付くことが多く、先端が前後左右に動くようにボールジョイントになっているため、グリスで潤滑されブーツで覆われています。
このブーツがタイロッドエンドブーツですが、車検では定番の交換部品になっています。
ブーツが綺麗な状態
新しいブーツはひび割れが1つもなく、触っても柔らかいです。3年以上経過すると少し固くなってきます。
ブーツのヒビ(小)
1回目の車検ですと、ほとんどの車がヒビ(小)程度です。
この程度でしたら次の車検まで無交換で乗ることができます。
ブーツのヒビ(中)
深いヒビはありませんが、全体的にヒビがあります。
半分だけヒビが多いようなブーツは早めに切れてしまう傾向がありますが、全体のヒビは長持ちします。
ブーツのヒビ(大)
もうすぐ亀裂からグリスが出てきます。
基本的にグリス漏れがなければ車検は大丈夫ですが、この状態は長く持ちませんので、交換をすすめられます。
タイロッドエンドブーツの交換工賃は2,000円程度、ブーツは700円程度で、それほど高くないので、なるべく交換したほうがいいと思います。
ブーツの切れ
切れてしまうとこのようにグリスが出てしまいます。
ここは動く箇所なのでグリス漏れがあると内部が錆びたり傷がついて動きが悪くなります。
タイロッドエンドブーツの内部は下記画像のようになっています。
タイロッドエンドブーツ交換工賃
参考費用(相場)部品代(ブーツ) | 600円 |
工賃(1箇所) | 2000円 |
作業時間(1箇所) | 20分~ |
スタビライザーリンクブーツのヒビ基準
乗用車はスタビライザーという長いロッドを車体の左右に1本取付し、両サイドのアブソーバーとスタビライザーリンクを繋ぎます。
左右のショックアブソーバーを連動(リンク)させて車体の傾きを少なくします。
例えば左に曲がると遠心力で右側に負担がかかり右の車体が沈みます。
その時にスタビライザーで左右のアブソーバーとリンクさせておけば右のアブソーバーが沈んだ分だけ左のアブソーバーを沈めて傾きを最小限に抑えます。
このようにスタビライザーリンクはカーブの走行でも車を安定させる役割があります。
動く部品なので動きに対応できるゴムのブーツで覆い内部を守ります。
ブーツが綺麗な状態
この画像は新品のスタビライザーリンクです。
ブーツ系は新しいとヒビがないだけでなく触ると柔らかいです。
ブーツのヒビ(小)
ブーツ系で全体的にある細かいヒビは表面だけですので急いで交換する必要はありません。
2年後の車検時に再点検する程度で大丈夫です。
ブーツのヒビ(中)
分かりにくいですがブーツの上半分ほど深い亀裂が入っています。この状態ですと車検は通りますが1年以内に切れてしまう可能性が高いです。もし車検で交換しないようでしたら法定12ヶ月点検も受けて1年後に再点検してもらいましょう。
ブーツのヒビ(大)
もうすぐ切れてしまう状態です。この状態ですと車検は通りますが、数ヶ月で切れてしまいます。切れた状態で車に乗り続けると、内部が錆びと砂で損傷して異音や振動する原因になるので車検時に交換しましょう。
ブーツの切れ
切れた状態で長く乗ってしまうとガタガタ異音が発生します。こうなりますとブーツ内部が損傷していますので、ブーツだけの交換ではなく本体の交換が必要になります。
異音がしても乗り続けるとブーツ内のボールジョイント部が折れてしまう事もあります。
折れても走行できますが、カーブを走行する感覚が変化するので注意して運転しないと危険です。
なお、スタビライザーリンクはブーツだけの販売がないのでスタビライザーリンク本体の交換になります。
スタビライザーリンク交換工賃
参考費用(相場)部品代(リンク) | 3000円 |
工賃(1箇所) | 2500円 |
作業時間(1箇所) | 30分~ |
ドライブシャフトブーツのヒビ基準
ドライブシャフトブーツが切れたまま使用しているとコーナー走行時に異音が出てきます。ヒビが中程度で交換しておいた方が後々の出費が抑えられます。
ブーツが綺麗な状態
ドライブシャフトブーツヒビはジャバラの窪んだ箇所を見て判断します。
ブーツのヒビ(小)
ブーツのヒビ(中)
ドライブシャフトブーツの窪んだ箇所に少しだけヒビが見えます。この程度なら1年1万km以上切れずに乗れます。
ブーツのヒビ(大)
ブーツの切れ
ドライブシャフトは高速で回転する部品です。ですので切れてしまうとグリスが飛び散るので判断しやすいです。車を少し下からタイヤ裏側付近を見て色々な所にグリスがたくさんついているならドライブシャフトブーツが切れている可能性が高いです。
ドライブシャフトブーツ交換工賃
ドライブシャフトブーツを交換する時は、あまり純正品を使いません。
社外部品の分割タイプを使用します。分割タイプはドライブシャフトを車体から外さずに作業が出来るので工賃が安く済みます。
その他にドライブシャフトを外すとオートマオイルが出てしまうので、オートマオイルを補充する費用もかかります。
分割タイプは最後に接着剤を使用して組付けますが、純正部品と同じくらいの強度があるので安心です。
参考費用(相場)部品代(ブーツ) | 7000円 |
工賃(1箇所) | 3000円 |
作業時間(1箇所) | 30分~ |
部品代(ブーツ) | 2000円 |
部品代(ATオイル) | 2000円 |
工賃(1箇所) | 10000円 |
作業時間(1箇所) | 60分~ |
ラックブーツのヒビ基準
ラックブーツのヒビは判断が難しく、ジャバラになって窪んでいる部品を指やドライバーなどで広げて見なければ見えません。
車の下から点検しますのでブーツの上側が直視できないので、見落とす事が多々あり、見積もりでは指摘されなかったが、検査員がブーツの切れを見つけて整備費用が追加になる場合があります。
ラックブーツが綺麗な状態
この画像は新品を取り付けた時のものです。
綺麗な状態は色が黒く、触ると柔らかく弾力があります。
ブーツのヒビ(小)
ブーツは窪みのヒビで判断しますので、ヒビ小は写真では見えません。
ヒビ小でしたら1年以上は車を使用できますので、毎年1年点検を実施すれば問題ありません。
ブーツのヒビ(中)
画像では分かりにくいため、ブーツのヒビ大の画像を参考にして下さい。
ジャバラを広げてヒビが少しでも見えるようでしたらヒビ(中)以上だと思って下さい。
特にジャバラの上側が切れやすく、下側だけチェックしていると上側が切れている事があるので注意して下さい。
ブーツのヒビ(大)
ジャバラの窪みが見えるようにブーツを広げてみました。
わかりにくいですが、よく見ると深いヒビがあるのがわかります。
ブーツの切れ
ラックブーツの中にグリスは入っていません。
なのでブーツが切れていても他のブーツのようにグリス漏れがないので切れを見落すことが多々あります。
車検の見積もり時点ではラックブーツの交換費用が入っていないのに、車検実施後にはラックブーツの交換費用が追加になっていてトラブルになるケースがあるので、見積もりの時にラックブーツは大丈夫か確認しておくのも大事です。
ラックブーツ交換工賃
ラックブーツを交換するには、まずタイロッドエンドを外します。
タイロッドエンドブーツを交換する時はタイロッドエンドを外さずに交換できるので簡単ですが、タイロッドエンドを外すのは少し難しく、取り付け時に長さも元の長さに調整しなければタイヤの向きを調整するトーイン、トーアウトが変わってしまいます。
この画像のようにタイロッドエンドはネジ込み式になっており、右や左に回転させるとロッドが伸び縮みします。
トーイン、トーアウトはタイヤの前後の角度ですが、車検ではサイドスリップ検査で測定し、基準値をオーバーすると車検には通りません。
ハンドルの中心位置もずれてしまう事もあるのでラックブーツの交換は足回りの調整が必要になります。
サイドスリップ調整のページも参考にして下さい。
参考費用(相場)部品代(ブーツ) | 2000円 |
工賃(1箇所) | 7000円 |
作業時間(1箇所) | 50分~ |
ベルトのヒビ基準
ベルトとはエンジンの力を伝達する部品です。
例えば車の発電機はオルタネーターです。オルタネーターは回転させることで車のバッテリーを充電します。
バッテリーは充電しなければあっという間に空になり、エンジンは止まってしまいます。
このように車はエンジンの力を利用して他の部品が機能して動いてるので、ベルトはとても重要な部品です。
ベルトのヒビ大(新品と比較)
上のベルトが新品で下のベルトが5年5万km以上使用した交換時期のベルトです。深い亀裂が見えると思いますが、この状態ですとベルト鳴きも発生し、もうすぐ切れる状態です。
ベルトの摩耗(新品と比較)
右が新品で左が5万km走行後のファンベルトです。
使用後のベルトは縦溝の隙間が大きいのがわかります。最初は溝が狭いですが、使用過程で溝が削れて大きくなります。
この程度でしたら切れる心配はありませんが、隙間が大きくなった分、ベルトが滑りやすく、雨の日やエンジン始動直後だけベルト鳴きが発生する場合があります。
ベルト背面のヒビ
こちらはベルトの溝側ではなく、背面側になります。背面側はオルタネーターのプーリーに接触しないので摩耗しませんが、ウォーターポンプなど、それほど力のいらない部品は背面で回す場合もあります。
この画像では右上がオルタネーターですぐ下のプーリーがウォーターポンプです。ウォーターポンプは背面で回しているのが分かると思います。
この画像の背面のヒビはかなり劣化しているように見えますが、この程度でしたら問題ありません。ベルトは背面より溝がある方の亀裂と摩耗が重要です。
ベルトのヒビ中
中央のプーリー付近のベルトに亀裂が入っているのが見えます。これはそれほど酷くありませんので「ヒビ中」としましたが、ベルトは切れるとオーバーヒートしたりバッテリー上りをするなど、大きなトラブルになる部品です。
車検ではこの程度でも指摘されましたら交換するようにしましょう。
ファンベルト、エアコンベルト交換工賃
参考費用(相場)部品代(ベルト) | 3000円 |
工賃(1本) | 3000円 |
作業時間(1本) | 40分~ |
ブレーキパッドの交換基準
ブレーキパッドは上の画像のようにローターの横に設置されています。下はブレーキパッド付近の拡大画像です。キャリパーと呼ばれるブレーキパッドを固定する部品の中にあります。
キャリパーを取り外すと下のようにローターを挟むようにブレーキパッドがついています。
この画像のブレーキパッドはかなり消耗しており、残り2mm程度です。
ブレーキパッド残量の限度値が1.0mmなので、限界に近いです。
下の画像で新品と並べて撮影したので確認して下さい。左側が新品で右側が残り2mm程度のブレーキパッドです。
左側の新品残量が10mm 右側の使用済み残量が2mm程度です。
車検では残量5mm以下で交換をすすめます。
平均で1万km走行すると2mm減るので、年間2万km乗る方は5mm以下で交換しておかないと次の点検までもたないので危険です。
逆にあまり乗らない方は3mm以下になるまで交換しなくても大丈夫ですが、ブレーキパッドは全て均等に減るわけではないので、交換しない場合は1番消耗しているブレーキパッドの残量を確認して下さい。
ブレーキパッドの車検基準のページも参考にして下さい。
ブレーキパッド交換工賃
参考費用(相場)部品代(パッド) | 7000円 |
工賃(左右セット) | 5000円 |
作業時間(左右セット) | 30分~ |
タイヤのヒビと溝の基準
車にあまり乗らない方は溝は減りませんが、ひび割れが発生します。
屋根付きの車庫に車を止めている方はひび割れが発生しにくいです。
太陽の光、熱、雨がヒビと関係してきますが、主に太陽による熱がヒビを大きくする原因になっています。
タイヤが綺麗な状態
タイヤのヒビは道路との接地面、側面など、どこでも発生しますが、一番多いのは角です。上の画像では、タイヤにBRIDGESTONEと書かれている「D」の上に△マークが見えると思います。
このすぐ上がタイヤの角になりますが、ここにヒビが発生しやすいので、まずここをチェックして下さい。
タイヤのヒビ(小)
この程度のヒビは問題ありません。
タイヤのヒビ(中)
拡大して見てもらえるとヒビが多いのがわかります。
しかし、この程度でも問題なく乗ることができます。「タイヤの交換は早めに」と言われますが、安全が保たれるのに交換するのは無駄な出費です。
ガソリンスタンドで交換を勧められましたら1度、整備工場にも見てもらって判断して下さい。
タイヤのヒビ(大)
このようなヒビが発生している場合は、タイヤの空気を入れるゴムのバルブも劣化している場合があります。
ヒビが多くてパンクする車はあまり見たことがありませんが、このようなタイヤでバルブからエアーが漏れている車はよく見ます。
タイヤのヒビ=バルブの劣化とお考え下さい。
このようなタイヤはタイヤとバルブをセットで交換しましょう。
タイヤ交換工賃
参考費用(相場)部品代(タイヤ本体) | 7000円 |
工賃(1本) | 2000円 |
作業時間(1本) | 15分~ |
タイヤはサイズによって金額が大きく変わります。軽自動車でしたら7000円/1本、小型車は9000円/1本、大型車は20000円/1本を目安にして下さい。
なおタイヤの溝は1.6mm以上が車検に通る基準です。測定する場所は下記画像の箇所です。
車検に通らないタイヤのひび割れ、溝、はみ出しの基準のページも参考にして下さい。
バッテリーの交換基準
バッテリーは専用のテスターを使って交換時期か判断します。
見るのは電圧、CCA、内部抵抗です。念入りにチェックしたければ使用年数と比重もチェックします。
詳しくはバッテリーの寿命や交換基準のページを参考にして下さい。
バッテリー交換工賃
参考費用(相場)部品代(バッテリー) | 8000円 |
工賃(1個) | 1500円 |
作業時間(1本) | 10分~ |
バッテリー交換後は車の設定が変わってしまう場合もあります。
設定項目- 時計
- パワーウィンドウのオート
- アイドリング回転数
- ナビのセキュリティコード
- バックカメラの切り替え設定
バッテリー交換後に上記項目に不具合がある場合は作業店で設定してもらって下さい。
エアコンフィルターの交換基準
エアコンフィルターは車検とは関係ありませんが、車を快適に利用するには定期的に交換する必要があります。
この状態は50%の詰まりです。3年3万kmほど経過するとこの程度になります。
この状態で交換しておかないと風が弱くなり、風量を上げてエアコンを使うのでバッテリーの消費が早くなるのとエアコンのモーターが弱りやすくなりますので早めに交換して下さい。
ここまで詰まると他のエアコンサイクルにも汚れが行ってしまうのでなるべく3万km毎に交換しましょう。
車部品、車パーツの無料画像を取得
サイトで使いたい画像や資料作成に使う画像など、欲しい画像をコメントにて伝えていただければ撮影し、フリッカーにアップロードしておきます。
アップロード完了してもお返事はいたしませんので定期的にフリッカーをご確認して下さい。
アップロードされた画像は無料でダウンロードできますのでご自由にお使い下さい。
撮影できない場合もありますが、撮影できるパーツはアップロードしておきます。
1ヶ月経過してもアップロードされていない場合は撮影不可だったとお考え下さい。
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