スペーシアのパワーウインドウが動かない原因と修理費用

運転席側の窓ガラスを開けるとギギギといった異音がしました。

パワーウインドウスイッチを上に押して閉めようとしますが、閉まりません。

 

ギギギといった異音だけはしますがパワーウインドウが動かなくなってしまいました。

車両:スズキ スペーシア H27年、MK32S、5万km

 

パワーウィンドウが時々上がらないといった症状の場合は今回と違う可能性があります。

パワーウィンドウが下がるけど上がらない原因のページも参考に見て下さい。

 

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パワーウィンドウレギュレーターの故障

異音と共にガラスが少しだけ上がろうとしますが、途中で止まってしまいます。

明らかに中で故障しているような音もします。

 

ドアの内張りを分解して中身を確認したところ、パワーウインドウレギュレーターのワイヤーが絡まって動かなくなっていました。

レギュレーター

パワーウインドウレギュレーターとはガラスを上下に動かすワイヤー付きのレールのことです。

レギュレーターにモーターを接続してワイヤーを巻き上げて上昇下降をさせています。

 

レギュレーターの故障はどの車でもよくある定番故障です。

使用過程でモーターのクリアランスが大きくなったり、レギュレーターの樹脂部分が割れたりしてワイヤーが絡まって動かなくなることが多いです。

 

ワイヤー式ではなく、ハサミのような動きをするレギュレーターもありますが、こちらも使用過程で支点になる部分の隙間が広がって力が斜めにかかって変形するなど、意外と故障が多いです。

 

 

応急処置及びレギュレーターの交換方法

スペーシアは比較的簡単に交換作業ができるので、交換方法をご紹介します。

 

まずビスを2本外し内張りを外します。

パワーウインドウ

ビニールでカバーされているので、剥がします。

このビニールは雨が降った時に室内に水が入らないようにするためなので、破かないように注意して下さい。

 

次にガラス下側がレギュレーターと繋がっているので2本のボルトを外します。

パワーウインドウ

 

ボルトを外すためのサービスホールがあるので、ワイヤーが絡まって動かなくても無理やりサービスホールまでガラスを上下させなければなりません。

下の画像のように取付部分のボルトが見える位置まで動かします。

パワーウインドウ

動かなくてもワイヤータイプならニッパーで切って下さい。

このようにガラスとレギュレーターが分離出来れば窓ガラスを手で簡単に上昇させて閉めることが可能になります。

応急処置

その状態でガラスをガムテープなどで貼り付けてしまえば応急で閉めておくことができる。その時にガラスの隅にガムテープを貼れば目立たなくできる。

 

次にスピーカー下に見えるパワーウインドウモーターのカプラーを外して下さい。

パワーウインドウ

 

後はレギュレーターが止まっているボルト5本ほど外せば交換出来ます。

パワーウインドウ

 

レギュレーターは長いので、斜めにしたり横にしたり工夫しながら取り外します。

パワーウインドウ

右の新品と交換して完成です。

 

 

 

パワーウィンドウスイッチの初期設定

最後にパワーウインドウの初期設定をします。

 

パワーウインドウのリセットとも言いいますが、パワーウインドウには安全上、挟み込み防止機能がついています。

顔や首、手などが、万が一パワーウインドウガラスに挟まってもガラスが下降する仕組みです。

 

パワーウインドウ初期設定
  1. エンジン始動
  2. 運転席側ウインドウスイッチ下げるボタンを押し続ける
  3. 1番下まで下がってからもまだ3秒間押し続ける
  4. 次にスイッチ上げるボタンを押し続ける
  5. 完全にウインドウが閉まっても3秒間押し続ける

以上で初期化が終了です。

パワーウィンドウスイッチ

上の画像のAUTOと書かれたスイッチを操作します。

 

AUTOのスイッチの動きは2段階あり、スイッチを軽く押し上げると1度、スイッチがひっかかるような感じになります。

そこからもう少しスイッチを押し上げると完全に閉まるまで自動で上がり続けます。

これがAUTOの動作です。

初期設定をしないとこの作動がしなくなるので注意が必要です。

 

スペーシアの情報

 

 

 

スペーシアのパワーウインドウの修理費用まとめ

平成27年式 型式MK32S 走行50000KM
メーカー 車種スズキ スペーシア
症状運転席側のパワーウインドウが動かない
ギギギ、ガチャガチャ
臭い
なし
振動 
パワーウインドウスイッチ操作すると運転席ドアが揺れる
原因
各部の消耗からクリアランスが大きくなりワイヤーが絡まった
作業内容ドア内張りを外し、パワーウインドウレギュレーターとモーターのセットを交換
作業難易度[star rating = "3"]少し難しい 素人では少し難しい
修理代
パワーウインドウレギュレーター25000円、工賃8000円、合計33000円
後の支障
パワーウインドウスイッチが弱くなる。ウインドウガラスが傷つく場合もあり。
車買替レベル 

[star rating = "2"]不要  比較的軽い故障なので買い替えを検討するほどではない

 

 

 

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