フリードのドアミラーからカタカタ異音して動かないという症状について調べてみました。
ミラーの上下左右の角度調整はできますが、運転席側だけ閉じる事ができません。
この修理費用と修理方法をご紹介します。
修理方法は整備士でなくても交換出来るように日本自動車整備振興会がまとめている整備マニュアルや画像を添えて手順を細かく解説するので、修理費用を安くしたい方はこのページを参考に作業してみて下さい。
自分で交換すれば車屋で修理するより1万円ほど安くなると思います。
なお、費用を抑えたいなら車検を節約するが一番簡単です。以下のページもご覧下さい。
- 車検人気ランキング: 安心できる車検店が探せる
- エアコンが効かないフリード: リレーの調子が悪い?
目次
ドアミラーモーターの不具合の特徴
平成29年 型式gb7 走行8万kmのホンダ フリード。
ドアミラーのよくある故障は3つです。
- 閉じない
- 異音
- 空回り
どれも電動格納機能に関係します。上記の時、ドアミラーはどんな状態なのか考えてみました。
ドアミラーが閉じない
ミラーの上下左右の角度も調整できず、両方とも閉じない場合は、まず最初にヒューズを疑って下さい。
ヒューズが切れていなければ次はスイッチを疑います。
左右どちらか1つが閉じない場合、動かない方のドアミラーモーターの故障か、そこまでの配線の断線が考えられます。
その他に、「触ってガタがないか」「変な音は出ていないか」によっても故障箇所は絞られます。
触ってガタがある時はモーターが弱って途中で止まっている可能性が高いです。
この場合は何度もスイッチ操作すると定位置まで動き固定される時があります。
ドアミラーから異音がする
音が出てていると故障箇所がわかりやすいです。
ドアミラーの開閉スイッチを押した時、モーターの作動音が大きいとモーターの寿命が近い証拠です。
左右の音を比べて、明らかに音が大きい時は注意が必要です。
カチカチやカカカなど引っかかるような音の時はモーターの故障ではありません。
モーター音はするが空回りしている
カチカチやカカカといった音はモーターから出ているギヤが空回りしている音です。
ギヤは樹脂でできているため、スイッチ操作でなく、無理やりドアミラーを開閉するとギヤがかけて引っかかるように空回りしてしまいます。
ギヤの中心にヒビが入りギヤも回らない時はウィーンといった音がずっと出ます。
いずれしても片側だけ動かない場合はドアミラー内部の故障の可能性が一番高いです。
異音も聞こえるなら間違いありません。
もしテスターを持っているならドアミラーカプラーの電圧を計れば誤診がなくなります。
上図の10番が格納電源で4番がアースです。カプラーをドアミラーから外して10番にテスターのプラス、4番にテスターのマイナスを繋いでドアミラー格納スイッチを押したときに12Vが発生してればドアミラーモーターの故障と判断できます。
ドアミラーモーター交換費用(内部ギヤ)
グレードによって部品代や工賃が多少変わりますが下記金額を目安にして下さい。
フリードはリコールなどの無料修理もないのでドアミラーの不具合は有料修理になります。
ドアミラーモーター | 9000円 |
交換工賃 | 8000円 |
合計 | 18700円税込み |
ドアミラー本体を交換するとなると工賃込みで4万円ほどするので、格納(開閉)だけが動かない場合は上の画像の赤色のモーターだけ交換すると節約になります。
もっと節約したい方はご自身で作業すると工賃がなくなります。
ドアミラーギヤ交換方法
おおまかな手順- ドアの内張りを外す
- ドアミラーを外す
- ドアミラーを分解しモーターを交換
- 元に戻す
この手順に沿って詳しく解説します。
ドアの内張りを外す方法
ドアミラーの配線カプラーがドアの内張りの裏にあるため、ドアの内張りをカプラーが見える状態まで外す必要があります。
最初にドアミラー裏側のガーニッシュを外します。クリップで止まっていますが手前に引くだけで外れるので簡単です。
フリードのドアの内張りはビス3本とクリップ13ヶ所で止まっています。下の三角がクリップ位置。
上図の赤丸がビスが止めてある場所です。ドアオープンノブの奥とパワーウィンドウスイッチ後ろのポケットにあります。
ビスはドアノブ奥に2か所、ドアポケットに1か所。いずれも目くら蓋で隠してあるので、小さなマイナスドライバーを使用して蓋の角を始点にして手前に引き出します。
それらを全て外し、内張下側を手前に強く引くと内張りの下側だけが浮きます。
かなり強く引かなければクリップは外れないので、ドアと内張の間にマイナスのドライバーなどで力を加えると外れやすくなります。
内張の上側は下に向かってフックのような形で取り付けれれているので、内張をそのまま上にスライドさせると外れます。
今回の目的は内張りを外す事ではないので完全には外しません。
ドアミラーを外す方法
内張を外すとドアミラーの裏側が見えます。
10mmのナット3個と下の白いカプラーを外すとドアミラーが車から外れます。
サイドバイザーが装着されている車はバイザーを避けるようにドアミラーを斜めにスライドさせたりなど、外すには工夫が必要です。
ドアミラーのギアを交換する方法
安く修理するためにドアミラーのモーター部分のみの交換手順を解説します。
最初に鏡の部分を外します。
鏡の裏側の画像の中央と、その右、下に丸い突起が見えますが、その突起がミラー本体に差し込まれているので手前に強く引いて外して下さい。
※外すコツは瞬間的に強く引くこと。
次に裏のカバーを外します。カバーを裏から強く引いても外れますが、カバーは裏にフックがあり、引っ掛けるように止まっているので、フックを外す事ができれば簡単に外れます。
そのフックは鏡を外すと見えます。
下の画像の右側がカバーの裏側です。中央と下に突起がありますが、これがフックです。
鏡側からフックを広げるように押すとカバーが取れます。
配線のカプラーを切断します。モーターの中央に配線が通りますが、通路が狭いのでカプラーを切断しなければ配線が取り外しできません。
カプラーの端子配置を間違えると作動しないので、新品のカプラーに配線を組み付けるときは何色の配線がどの位置に付くのか覚えておいてください。
忘れてしまった場合は下の画像を参考に組み付けして下さい。
下側のベースも外して配線を抜き出します。
下側のカバーも外します。
そうすると、下のようにギア部分が外れます。
後は新品のギアと配線を逆の手順で組み付けていきます。
配線を通したら上画像の右側に見える配線をカプラーに差し込んで完成です。
カプラーに差し込む時、位置を間違えないように注意して下さい。
一旦組み付けてしまうと取り外すのがとても大変で、カプラーを壊さなければ外せない事もあります。
ドアミラー修理方法は以上ですが、フリードはエアコンのトラブルも多いです。
エアコンの効きが弱いと感じたらエアコンが効かない原因のページも参考に見て下さい。
フリードのドアミラーの修理費用まとめ
令和平成29年式 型式GB7 走行80000KM | |
メーカー 車種 | ホンダ フリード |
症状 | ドアミラー 格納しない |
音 | カチカチ カタカタ カカカカ |
臭い | なし |
振動 | 動いたり途中で止まったりなどもある |
原因 | 外部衝撃 |
作業内容 | ドア内張りを外し、ドアミラーを外して分解交換 |
作業難易度 | [star rating = "2"]少し難しい |
修理代 | ベアリング18000円 工賃3000円 合計21000円 |
後の支障 | なし |
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