セレナのスライドドアが開かないのはリリースモーターの故障【交換費用と点検方法】

型式がC26のセレナの電動スライドドアが開かなくなったので修理しました。

なお、動かない時は故障ではなく設定が間違っている可能性もあるので修理に持ち込む前にこのページを読んで設定を確認して下さい。

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電動スライドドアが開かない時はまずはココを見る!

動かないから故障したと決めつけるのは早いです。

電動スライドドアは設定次第で動かなくなります。

まずは設定を確認してください。

 

 

ドアロックは解除されている?

内側のドアロックノブは左にありますか?

右に寄っている場合はドアロックがかかっています。

 

 

チャイルドロックは解除されている?

スライドドアは外側から開きますか?

外側からは開くのに内側からは開かない場合はチャイルドロックがかかっている可能性が高いです。

外側からスライドドアを開いてドアとセンターピラーが合わさる面のドア側に小さな黒いレバーがあるので、そのレバーを押し下げて解除してください。

 

 

手動に切り替えるスイッチがON?

あまり知られていませんが、電動スライドドアはメインスイッチがあり、メインスイッチをOFFにすると通常の手動で動かすスライドドアになってしまいます。

手動ですが、電動タイプを手動に切り替えているので、通常のスライドドアより動きは重いです。

※POWER DOOR がメインスイッチ

 

運転席のステアリングの下にON,OFFの切り替えスイッチがあるので、電動スライドドアを使いたい場合はONにして下さい。

うっかり触ってOFFにしてしまう人が多いです。

 

以上の3つが設定ですが、それでも動かない時は故障しています。

よくある故障をご紹介しますので参考にして下さい。

 

 

スライドドアが引っかかって開かない原因

電動スライドドアは外のドアノブを引くとモーターが作動して自動でスライドドアが全開になります。

ドアノブについているスイッチを押しても同様にドアは開きます。

 

しかしセレナは開きそうになっても、何かに引っかかってるように止まってしまい開かない時があります。

その症状はリリースモーターといった部品が故障している時に出る事が多いです。

 

 

リリースモーターの故障

電動スライドドアはドアノブを引くとスライドドアをモーターで動かしますが、動かす前に大きな仕事をしなければなりません。

スライドドアは走行中に開いてしまわないようにスライドドアが閉まったときはボディーにフックを引っ掛けてモーターで引っ張りドアとボディを強く張り付けます。

 

閉まっている時はその状態です。

ドアを開けるにはモーターでスライドドアを開く前にフックを外して張り付けを解除しなければなりません。

そのフックを解除するのが「リリースモーター」です。

部品を注文する時はリリースアクチュエーターと言います。

 

 

アクチュエーターの点検と交換方法

それほど難しくないので、整備士でなくても出来るとおもいます。

お時間がある方は試してみて下さい。

 

 

スライドドアの内張りの外し方

ドアノブの回りの枠を外します。

横のビス2本を外せば、後は差し込んであるだけなので手前に引っ張れば外れます。

パワーウインドウのスイッチがついているので、配線を外します。

後は内張りですが、内張りもクリップで止まっているだけなので、手前に強く引くと外れます。

 

内張りの下から外していきます。

外れない時はマイナスドライバーでクリップ部分をテコの原理で外します。

 

クリップは以下画像の白い部分です。全部で9ヶ所止まっています。

クリップを全部外しましたら内張りを上にスライドさせると内張り上側も外れます。

内張り上側は上から下に向かって差し込んであるので注意して下さい。

後はボルト3本とワイヤーを外せば交換終了です。

 

 

リリースアクチュエーターの点検方法

左の白いワイヤーがついている部品がリリースアクチュエーターです。

リリースアクチュエーターのワイヤーは右のドアロックのフックに繋がっており、リリースアクチュエーターのロッドが左に動くとワイヤーを引きフックを解除します。

ドアノブを引くとリリースアクチュエーターが作動してワイヤーを引きます。

 

アクチュエーターは弱るとワイヤーを引く事が出来なくなります。

下は作動していない時のアクチュエーターの位置です。

下は故障しているアクチュエーターが動いた画像です。

張力が弱まって、少しだけワイヤーを引いている状態です。

次は正常なアクチュエーターの作動した時の画像です。

※正常なアクチュエーターの作動は早く写真ではブレてしまうので、下は強制的に動かしました。

ワイヤーを引いた長さが違うのがわかりますか?

故障しているとワイヤーを左端まで引く事が出来ないので、この状態では引っかかって開かないスライドドアになってしまいます。

 

直すにはリリースモーターを交換するしか方法はありません。

 

 

 

リリースモーターの交換費用

リリースモーター9,000円
故障診断料3,500円
交換工賃6,500円
合計19,000円

開いている途中で止まってしまうようですと、スライドドアモーターが弱っている事も考えられます。

スライドドアモーターもよく故障するので、注意して下さい。

 

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