パワースライドドアが途中で戻る故障
電動スライドドアはパワースライドドアとも言う。
パワースライドドアはドアノブを引くとスライドドアが自動で開閉する。
それが途中で止まったり、閉まってる途中で反転して開いてしまったりなどの症状は、ほとんどがパワーモーター(電動スライドドアモーター)の故障。
平成21年 トヨタ エスティマ AHR20W 10万km
この手のミニバンの買取査定をする時は必ずといっていいほど、検査する。
車検の時についでに修理見積もりを頼まれる事も多いが、ほとんどのお客様は直さずに手動に切り替えて使っている。
なお、安い車検をお探しの方は車検どこがいいのページを参考に見て下さい。
電動スライドドアが開かない原因を調査
電動スライドドアが最初から動かないとなると、モーターではなく、スイッチやラッチセンサーなど、スライドドアモーター制御部品も考えられる。
今回は途中まで動くので、挟み込み防止機能系統かモーターのどちらか。
ちなみに挟み込み防止機能は安全装置で、スライドドア先端のゴムモール内にタッチセンサーがあり、押すと挟み込みを感知して、スライドドアが開く。
下の画像はスライドドアモーターとベルト。
ベルトにシルバーのステーが取り付けられているが、ここがスライドドアに繋がり動く。
時々、スライドドアのレールやレール内のローラーが変形したり、ベアリングが壊れて、動きが悪い場合もあるが、そういった場合、まずはゴリゴリした異音が発生する。
電動スライドドアモーターの制御が働いていた
※下の画像はスライドドアモーターを外したところ。スライドドアのローラーがドア側に残る。
レールに油を差して様子を見る事もあるが、一時的に直ってもすぐに再発する。
タッチセンサーに触れていないのに、なぜ反転して開いてしまうのか不思議だったが、資料を見るとスライドドアモーター内部に速度センサーが内臓されており、閉まる速度が遅くなると反転するような仕組みになっていた。
エスティマのスライドドアはタッチセンサーに触れていなくても速度が遅くなれば、何かしらトラブルが発生していると判断させていた。
エスティマのモーターは駆動するだけではなく、判定もしているのでスライドドアで不具合があった場合、このモーターが原因である可能性が高くなりやすい。
エスティマのスライドドアが動かない原因と修理費用まとめ
平成21年式 型式AHR20W 走行100000KM | |
メーカー 車種 | トヨタ エスティマ |
症状 | スライドドアが閉まってる途中で止まる&開きだす |
音 | 閉まっている時はピーピー音、開きだすと無音 |
臭い | なし |
振動 | 開閉時の途中で少しだけずれるような感じ |
原因 | 使用回数及び、レールの汚れによる抵抗過多 |
作業内容 | ステップカバーを外し、スライドドアとボディを切り離す。スライドドアの一部が外れるのでジャッキなどで支える。カプラーとボルトをすべて外し、知恵の輪のように工夫しながら車外に出して、新品を同様にして入れる。スペースが狭いのでコツが必要。 |
作業難易度 | [star rating = "3"]少し難しい とにかくボルトを全て外すだけの単純な仕組みだが、スライドドアの下部ローラー部分を最初に外しておかないと、かなり大変になる |
修理代 | スライドドアモーター12万円、工賃2万円 合計14万円 |
後の支障 | 他の箇所のスライドドアのローラーが故障しやすくなる |
車買替レベル | [star rating = "4"]必要 修理費用がかなり高額になる事と、逆側のスライドドアも同様の故障が発生する可能性もあり、買い替えを少しでも考えているなら、この修理がいいタイミングとなる。
|