ブレーキキャリパー固着の症状グググ音【修理費用と原因を解説】ホンダ軽自動車

キーキー、グググ音、ジャダー、焦げ臭い症状

走っていると右の方から「キーキー音」がするのとブレーキを踏むと「グググ音」とともにハンドルがガタガタ揺れ、右にハンドルがとられてしまいました。

ブレーキペダルの跳ね返りもあり、ブレーキのジャダ―とも呼ばれる症状が発生していました。

 

20分以上走行すると焦げたような臭いもしてきます。

これらが、「ブレーキの引きずり」「ブレーキ固着」と呼ばれる故障の症状です。

このページで使用した車両:ホンダ ライフ 

 

ブレーキの引きずり、固着、異音、ジャダー、臭いなど気になる方は原因と修理費用、修理方法を調べましたので参考にして下さい。

NBOXやタント、ワゴンRなど軽自動車のフロントブレーキは、どれも同じような構造なので、どの車でも参考になると思います。

 

車検を安くしたい方は「車検おすすめランキング」のページもご覧下さい。

 

 

ブレーキ鳴きと焦げた臭いは固着の証拠

ブレーキを踏むとグググといった少し違ったブレーキ鳴きが発生しました。

車から降りて右前タイヤの方に立つと焦げた臭いがします。

 

臭いはエンジンかと思いボンネットを開けてましたが、臭いはしません。

次にタイヤの臭いを調べようと近づくと「カチン、カチン」といった金属が冷やされて出る音が聞こえたので、ブレーキローターとキャリパーが高温になっていたと考えられます。

タイヤ

しかもホイールが少し茶色くなって焦げているようにも見えます。

キャリパーが固着していると高温になり、このような症状になるので、キャリパーを点検します。

 

 

 

ブレーキキャリパーの固着はタイヤを引きずる

走行後にホイールを触るととても熱くなっていました。

リフトアップしタイヤを空転させてみようと思ってタイヤを動かそうとしましたが、まったく動きません。

 

左のタイヤは簡単に回るので、右のタイヤは固着しているようです。

タイヤを外し、ブレーキキャリパーも外そうと思っても力が加わっていて外れません。

 

ブレーキを踏んでないのにキャリパーのピストンに力が加わっているのはピストンが飛び出たまま戻らなくなっている証拠です。

無理やり外してピストンを動かそうとしてみても、やはり固着して動きませんでした。

 

この固着して走行する事を「ブレーキの引きずり」とも言いますが、実際に走行するとタイヤも引きずります。

 

 

ブレーキの引きずりでキーキー音が出る仕組み

この車はブレーキを引きずっていた為、ブレーキパッドとローターが擦れるキーキー音やブレーキのジャダーがありました。

通常、パッドとローターが擦れて摩擦力で車が止まります。

 

ブレーキの引きずりを簡単に説明しますとブレーキを踏んだままアクセルを踏んで走るのと同じです。

ローターを止める為に抑えていたパッドはローターが回転するとともに徐々に後ろ向きに変形して限界を超えると元に戻ります。

 

この抑えている時に「キーキー」音が出て、限界を超えてパッドの変形が元に戻った時に「グググ」といった音がでます。

 

オーナーに聞くと、少し前から症状が出ていたようですが、もうそろそろ車を買い替える予定で、直す気はなく、下取り査定までしていました。

 

しかし下取り査定額が0円なので、ガリバーなどの高価買取業者も回って見積もりを出していたようです。

※参考ページ:ガリバー査定の注意点

 

 

ブレーキ固着は熱でローターを変形させる

ライフ ブレーキキャリパー

この状態で乗り続けていたので、ブレーキ引きずりの摩擦熱でローターも歪んでいる事も考えられます。

ブレーキの引きずりを直さずに乗り続けるとブレーキとローターが高温になりブレーキパッドは溶けて、ローターは変形してしいます。


そうなりますと、ブレーキを踏むとローターの歪みに合わせてハンドルが左右に動くようになり、ペダルの跳ね返りや、ボディがブルブル振動してきます。

ブレーキが引きずる仕組みや、音、振動する理由もわかりましたが、ブレーキが固着する原因はなんでしょうか?

 

 

ブレーキが固着する原因

ブレーキが固着する原因はキャリパー内部の錆です。

よくあるのが、ブレーキパッド交換の時にキャリパーのダストブーツが切れて、そのまま車を使用して徐々に錆が発生してくる状態です。

 

パッド交換の時にピストンを縮めますが、通常はダストブーツも綺麗に収納されます。

しかし、パッドが少ない状態が長く続くとダストブーツが伸びでしまっているので、ピストンと共に収納できず、余ったブーツがピストンとパッドの間に入り、ブレーキを踏んだ時に挟んで切れてしまいます。

下の画像はピストンが出てダストブーツが伸びた例です。

ブレーキキャリパーキット

そこから水が入り錆でピストンが動かなくなって固着します。

予防するには、安心できる整備工場に出すしかありません。

もしくは車検ごとキャリパーシールをめくってグリスを塗ってもらい、錆を防止してもらって下さい。

 

 

数日放置でブレーキが固着するのはリヤブレーキ

何日か車を止めていたら車を動かした時に後ろから「バキ」といった音が出た経験はありますか?

これは後ろのパーキングブレーキが解除された音です。

 

ひどいと車を動かしてもリヤタイヤが回らずに滑り、道路にタイヤ痕が残ります。

この症状は主に軽自動車に発生します。

 

軽自動車のリヤブレーキはドラム式で、ブレーキパッドとは違いブレーキシステムが中に入っているので、ドラムカバーを外さなければブレーキは見えません。下はドラムカバーを外したものです。

ドラムブレーキ

この左右のグレーのライニングがドラムに張り付いてブレーキが固着します。

 

固着の原因は雨や湿気です。

ライニングは湿気を含むと膨らみます。

 

元々リヤブレーキのライニングはドラムと軽く接触する程度の隙間しかないので、少しでも膨らむとブレーキがかかった状態になります。

その時に動かすなら、ライニングは柔らかいので、固着はしません。

 

そのまま乾いてしまうとライニングとドラムが張り付いてしまいます。

濡れた紙をテーブルに置いて乾いた状態だと思って下さい。紙はテーブルに張り付いて取れなくなります。

 

 

ブレーキ固着を応急処置で治す

応急で簡単に固着を治すには車を前後に少しだけ動かします。

それで固着が外れ治る車がありますが、治らない場合は急ブレーキや急発進を繰り返します。

 

それでも固着が治らなければ、ブレーキドラムに直接振動を加えます。

まず車載工具のジャッキとホイールレンチを使ってタイヤを外します。

 

パーキングブレーキを解除しましたらドラムカバーをハンマーで叩いて下さい。

ブレーキドラム

数回叩くと振動で張り付いたライニングがドラムから剥がれます。

 

少し面倒ですが、自分で対処できるのはこれしかありません。

ドラムが手で動くようになれば、固着は治ってるので、タイヤを付けて元に戻せば車は動きます。

 

しかし、そのまま放置するとまた固着してしまうので、車を少し走行させて熱でライニングを乾かせて下さい。

雨が降り続いて固着が心配でしたら平坦な駐車場でシフトをパーキングに入れ、車輪止めをしてパーキングブレーキをかけずに止める方法もあります。

 

 

 

ブレーキキャリパーのオーバーホール手順

ドラムの引きずりは応急で治る事もありますが、キャリパーが固着した時はオーバーホールしなければ治りません。

ライフ ブレーキキャリパー

まずはブレーキパッドを交換する手順でキャリパーを外して下さい。

固着している為、マイナスドライバーでこじ開けるような感じで外します。

 

ライフ ブレーキキャリパー

引きずっていたので、ブレーキパッドのライニング部分は溶けています。

あまりないですが、ブレーキ引きずりによってベアリングが揺さぶられガタが発生することもあるので、ハブを回したり、押したりしてクリアランスも点検します。

 

 

キャリパーピストンを抜く

ライフ ブレーキキャリパー

キャリパーのブレーキオイルの入り口から棒でピストンを押し出します。

ピストンが固着している時は強く叩かなければピストンは抜けてきません。

ライフ ブレーキキャリパー

 

 

引きずり原因の錆びを確認

ライフ ブレーキキャリパー

ピストンを抜くと、キャリパーとピストンの両方が錆びていました。

引きずりの原因は錆によるピストンの固着とわかりました。

 

 

キャリパーオーバーホールキットで交換

キャリパーのオーバーホールキットはダストカバーとピストンリングです。

ライフ ブレーキキャリパー

ピストンリングはブレーキオイルを漏らさないためのパッキンですが、ダストカバーが劣化してピストンが錆びるとピストンリングが傷つき、「ブレーキオイル漏れ」と「固着」の両方の故障が発生します。

ライフ ブレーキキャリパー

ライフ ブレーキキャリパー

上の画像はピストンリングを取り外すところです。

錆が多いのが見えます。

 

 

ブレーキ清掃とエア抜き

分解後は清掃して錆を取り、新しいピストンリングとダストカバーを着けてグリスで馴染ませ、ピストンを挿入します。

ライフ ブレーキキャリパー

ライフ ブレーキキャリパー

組み付け後、ブレーキオイルのエア抜きをして完成です。

ライフ ブレーキキャリパー

上の画像のようにダストブーツを綺麗に入れないと、パッドと挟んで切れてしまうので注意して下さい。

 

 

ブレーキキャリパー固着の修理費用

平成19年式 型式JB5 走行70000KM
メーカー 車種ホンダ ライフ
症状異音&振動
クー、ヴォー、キー
臭い
タイヤ付近でクラッチが滑る臭い、鉄が熱する臭い
振動 
ブレーキ時にハンドルが左右に振れる、発進時に車体が縦揺れする時もある
原因
ブレーキキャリパーダストシールの劣化によるピストンの錆。
作業内容ブレーキキャリパーを外して錆をとり、シールパッキンを全て交換。場合によってはディスクローターとブレーキパッドも変える。
作業難易度[star rating = "4"]難しい 素人では難しい。

修理代

シールキット3000円、工賃10000円、ブレーキオイル3000円、ブレーキパッド7000円 合計23000円。

後の支障
ブレーキローターの歪み
車買替レベル 

[star rating = "3"]要検討  しっかり直せば問題ないが、年式を考えると他の故障も発生する可能性がある

 

 

 

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回答者: 整備士及び車に詳しい方の回答をお待ちしております。なおホームページもしくはSNSのアドレスを教えていただけますと自動車販売店、車検店、買取店として当サイト内で1ページ作成してご紹介することもできます。お気軽にご利用して下さい。

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