ブレーキパッド等の車検基準と交換費用【通らない場合の対処法】保安15

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現在は安全装置の1つである自動ブレーキも多くの車に装着されていしますが、自動ブレーキシステムも基本のブレーキシステムが正常に働かなければ機能しません。

ここでは基本のブレーキの検査基準や車検で点検する項目、修理費用をご紹介します。

 

なお、車検を安心して安く済ませたい方は「車検どこがいい?安いランキング」のページを参考にして下さい。

 

 

ブレーキパッドの交換基準、新品は何ミリ

車種によって基準は少し変わりますが、基本的な数値をお伝えします。

新品のミリ数と交換時期のミリ数

新品の厚さ約11.0mm
交換時期の厚さ3.0mm

ブレーキパッド

 

 

ブレーキパッドの交換費用

ブレーキパッド部品代金10,000円
ブレーキパッド交換工賃5,000円

ブレーキパッド

 

 

車検で見るブレーキ保安基準

ブレーキというとブレーキパッドを思い浮かべる人が多いと思いますが、車検でのブレーキ検査はチェック項目が多いです。

運輸支局の検査場や指定工場の検査ラインでは下記項目すべて検査します。

 

 

ブレーキランプ

点灯消灯、明るさ、ヒビ、損傷などをチェックします。

ヒビでも車検に通る場合と通らない場合があります。

 

ブレーキランプが車検に落ちた時

ブレーキランプには細かな基準がありますので、下記ページを参考にして下さい。

参考ページ:「車検に通らないブレーキランプ

 

 

ブレーキ制動力

検査時の車両重量の50%(4.90N/kg)以上。

車両重量は各車輪の軸重を測りますが、測定が困難な場合は全軸重に運転者1名55kgを加える。

計算式
制動力の合計÷(車両重量+運転手)×100

 

例)各車輪の制動力(単位kg)

 合計
前輪230240470
後輪180160340
合計  810

例)重量(単位kg)

車両重量1275
前軸重725
後軸重550
運転者55

810÷(1275+55)×100=63.52%

この例では50%以上なので合格です。

 

以下は私の感想です。

少し弱いような感じを受けている車両でも50%は越えると思います。

50%未満ですと、交差点侵入前にいつも通りブレーキを踏むと交差点中央まで行って止まる感覚です。

 

制動力が足りない場合

ブレーキパッドを交換しても制動力は上がらないので、他をチェックして下さい。主にリヤブレーキが弱いことが多いので、リヤブレーキキャリパーをオーバーホールするかホイールシリンダーをオーバーホールすれば制動力が出ます。それでも足りない場合はマスターシリンダーをオーバーホールして下さい。

 

 

ブレーキの左右制動力差

検査時の車両重量の8%(0.78N/kg)以下。

上の車両重量図で説明いたします。

 

計算式
前輪の左右差÷(前軸重+運転手)×100

 

例)前輪の左右差の計算

右230kg、左240kgなので差は10kg。

 

10÷(725+55)×100=1.37%

この例では8%以下なので合格です。

 

ブレーキ左右差がある車を一般的に「ブレーキの片効き」と呼ばれていますが、この状態でブレーキを踏むとハンドルが右か左に曲がるのが特徴です。

 

 

制動力の左右差がある場合

ブレーキキャリパーの固着の可能性が高いです。キャリパーをオーバーホールすれば直ります。

 

 

ブレーキの引きずり

乗用車ではブレーキキャリパーが固着することで引きずりが発生します。

下図のようにキャリパーを固定するボルトやキャリパーピストンが錆びで動かないケースがほとんどです。

ライフ ブレーキキャリパー

ブレーキやローター、ホイールが熱くなるので、焦げ臭い臭いがするのが特徴です。

また、車のスピードが出にくかったり、「クー」といった異音もあります。

 

ブレーキを踏むとガタガタ振動する時もあります。

ブレーキ異音と振動の原因」のページも参考にして下さい。

 

車検では制動力テストの前にタイヤが空転するか確認するので、引きずりのあるブレーキは空転せず、不合格となります。

 

ブレーキが引きずる場合

ブレーキキャリパーをオーバーホールすれば直ります。

 

 

ブレーキ警告灯

ブレーキフルードの量が少ないとメーターの中に以下のような警告灯が点灯します。

サイドブレーキを効かせてある時も点灯します。

 

キーOnで点灯してエンジンを始動した後に消灯しなければ車検に通りません。

 

ブレーキ警告灯が点灯した場合

ブレーキフルードの量をMAXまで入れて下さい。最初から適量でしたらブレーキフルードタンク内のフロートを確認します。フロートが引っ掛かり等で沈んでいると警告灯が点灯するので引っ掛かりを外して浮かせて下さい。それでも消えない場合はサイドブレーキのセンサーがショートしている可能性があるので修理して下さい。

 

 

ABS警告灯

ABSは急ブレーキを踏んでもタイヤをロックさせないようにブレーキの力を調整する機能です。

ブレーキを踏んでタイヤがロックしてしまうと路面を滑ってしまい、車が停止するまでの距離が通常より長くなってしまいます。

 

その為、ABSはロック寸前でタイヤを「回す、止める」を高速で繰り返し早くに停車させます。

ABS警告灯はブレーキ装置全般と、横滑り制御装置、エンジン制御、AT制御とも関係しているため、警告灯が点灯した場合は診断機で調べます。

 

ABSが点灯する原因でもっとも多いのは各車輪に付いている車速センサーです。

汚れても警告灯が点灯するので点灯してしまった場合は1度、整備工場で清掃をお願いするといいでしょう。

 

下記ページで車速センサー(ABSセンサー)の配置と画像を参考にして下さい。

参考画像:レガシーの足回り異音の原因

 

ABS警告灯はエンジン始動前に1度点灯して、始動後に消灯しなければ車検に落ちてしまいます。

 

ABS警告灯が点灯した場合

電装品を作動させた瞬間は電圧が下がります。バッテリーが弱っていると基準値以上に電圧が下がる事もあります。そうなりますとABSユニット等が正常に作動せずに警告灯を点灯する場合があるので、まずはスキャンツールで1度リセットして下さい。ABSやSRSはわずかな電圧差でも点灯するのでバッテリーには注意して下さい。

 

 

サイドブレーキの制動力

駐車ブレーキやパーキングブレーキとも言います。

検査時の車両重量の20%(1.96N/kg)以上。

 

計算方法は通常ブレーキ制動力と同じです。

計算は上のブレーキ制動力の項目を参考にして下さい。

 

サイドブレーキの制動力が出ない場合

サイドブレーキワイヤーが錆びで固着しているケースが多いので、ワイヤーの清掃と調整します。それとリヤブレーキのクリアランス調整もをします。

ドラム色ブレーキ

上図はドラムブレーキ内部です。

ドライバー先端付近に歯車がありますが、こちらを回転させるとクリアランスの調整ができます。

 

 

サイドブレーキの引きずり

サイドブレーキの制動力検査前にタイヤを空転させます。

サイドブレーキを解除していても空転しない場合は引きずりとなり、車検には通りません。

 

乗用車ではサイドブレーキはリヤタイヤを止める役割をします。

 

サイドブレーキが引きずる場合

サイドブレーキワイヤーを清掃、調整します。それでも解消されない場合はリヤブレーキをオーバーホールします。

 

 

サイドブレーキ警告灯

通常のブレーキ警告灯と兼用しています。

サイドブレーキを解除しても警告灯が消えない場合は直さなければ車検にと通りません。

 

ブレーキフルード量が少なくて警告灯が点灯するケースが最も多いです。

 

サイドブレーキ警告灯が消えない場合

ブレーキフルードの量をMAXまで入れます。それでも消えない場合はサイドブレーキレバー根元のセンサーの断線、ショートを確認して下さい。

 

 

 

整備士が車検で見るブレーキ

車検の検査員と整備士は見る所が違います。

今までご紹介したのは検査員が見る保安基準検査です。

 

保安基準に満たしていないと車検は通りませんが、車は保安基準以外にも大事な箇所はたくさんあります。

 

ここでは自動車整備士が見る車検点検項目をご紹介します。

 

 

ブレーキパッドの残量

残量1mmが限度ですが、車検ではその後1年ほど無交換で乗れる状態にするのが一般的です。

そうなりますと、整備士は最低でも3mm以上なければ交換を勧めてきます。

ブレーキパッド

ブレーキパッドは1mmでも車検は通ります。

制動力も問題ありません。

 

 

ブレーキシューの残量

限度は1mmです。

ブレーキシューはブレーキパッドに比べて減りが遅く、ブレーキパッドを2回交換する時にブレーキシューを1回交換する程度のサイクルです。

ドラム式ブレーキ

新品のブレーキシューは厚さ4mm程度です。

新品でもブレーキパッドの半分以下の厚さなので磨耗も半分以下として設計されています。

料金
ブレーキシュー2000円/1セット
交換工賃7500円

 

 

ブレーキディスクの残量

ブレーキディスクはブレーキディスクローターを示します。

ブレーキパッドで挟み込むローターです。

スペーシア xリミテッド

上図のようにローターに回転方向の段付き線が見えると交換時期とも言われていますが、走行にはほとんど支障はありません。

限度値は車種にもよりますが、新品のローターより3ミリ程度摩耗すると交換時期になります。

 

外車はローターが柔らかいので摩耗が早く5万km程度走行すると交換時期になります。

国産車はローターが強いので摩耗で車検に通らないようなディスクローターはほとんどありません。

 

 

ブレーキディスクの歪み

ブレーキディスクローターの摩耗はほとんどありませんが、歪みはあります。

目で見てもわかりません。

 

測定するとわかりますが、ローターが歪んでいると運転していても違和感があるのでわかります。

ブレーキを踏むとブレーキペダルが小刻みに跳ね返ってくる感じがすればローターは歪んでいます。

 

車によって限度値は違いますが、乗用車は以下の数値でしたら大丈夫だと思います。

限度値約0.03mm

 

国産車は自然摩耗はほとんどないので、ローター研磨を行えば歪みは解消されます。

外車は摩耗するので、歪みがある場合は必ず交換になります。

料金
ブレーキディスク8000円/1枚
交換工賃6000円/1枚
ブレーキディスク研磨5000円/1枚
脱着工賃6000円/1枚

 

 

ブレーキキャリパーの動き

キャリパーはタイヤを外している状態でチェックします。

ブレーキを踏んでいる状態では固定され、離している時にガタツキがあれば正常です。

 

ブレーキを踏んでいるのにキャリパーが動いてしまったり、ブレーキを離している時に固定されている場合は、キャリパーが固着しています。

 

この場合はオーバーホールする必要があります。

料金
オーバーホールキット500円
オーバーホール工賃8000円
ブレーキフルード4000円
合計12500円

デリカD5のブレーキが効かない原因」でもキャリパーについて解説しています。

 

 

ブレーキキャリパーの漏れ

ブレーキフルードは透明に近いですが、漏れると付着した箇所の塗料が剥がれるので、発見しやすいです。

キャリパーからの漏れはキャリパーのオーバーホールキットを交換すれば直ります。

交換費用は上記を参考にして下さい。

 

 

ブレーキホースの亀裂

ブレーキホースを色々な方向に曲げて亀裂を確認します。

ブレーキホース

亀裂がひどいとブレーキフルードが漏れてきますが、その前に車検で指摘を受けて気がつく人が多いです。

 

亀裂に明確な基準はありませんが、ブレーキは厳しくチェックされるので、少しのヒビでも車検に通らない場合もあります。

料金
ブレーキホース1台分10000円
交換工賃15000円
ブレーキフルード4000円
合計29000円

 

 

ブレーキフルードの量

ブレーキフルードのタンクに上限、下限の範囲がラインされています。

ブレーキタンク

下限以下の場合、補充しますが、下限以下になるとブレーキ警告灯が点灯するのでメーターを見るとすぐに気がつきます。

 

ブレーキフルードが下限以下の場合はブレーキパッドの残量が少ないか漏れている可能性があるので、ブレーキライン全てを細かく点検する必要があります。

料金
ブレーキフルード4000円

車検では補充ではなく交換になるので、上記金額には工賃も含まれています。

 

 

ブレーキフルードの漏れ

主に漏れる箇所は全部で4箇所です。

  1. ブレーキキャリパー
  2. ブレーキホース
  3. ホイールシリンダー
  4. マスターシリンダー

ブレーキキャリパーとブレーキホースは前項でご紹介しましたので、ここではホイールシリンダーとマスターシリンダーをご紹介します。

 

ホイールシリンダー

ホイールシリンダーはドラム式リヤブレーキに使われています。

主に軽自動車のリヤブレーキがドラム式です。

ブレーキシュー

上部のゴムカバーがついている部品がホイールシリンダーです。

年数が経過すると、このゴムカバーから漏れるケースが多いです。

 

漏れている時はホイールシリンダーキット(インナーキット)を交換します。

ホイールシリンダーキットは内部のゴムパッキンが8個入ってます。

ドラム式ブレーキ

料金
ホイールシリンダーキット2000円
ブレーキフルード4000円
交換工賃7000円
合計13000円

 

マスターシリンダー

マスターシリンダーはブレーキペダルの先端(反対側)についています。

エンジンルームにあり、通常ブレーキタンクの下に装着されています。

マスターシリンダー

上図のタンク下から漏れる場合と室内のブレーキペダル上から漏れる場合があります。

ブレーキフルードが減るけど、どこから漏れているかわからない時は室内に漏れていることがあります。

 

下図はブレーキペダルを上に向かって撮影しました。

D5

ブレーキペダルを上に辿るとジャバラのゴムカバーが見えると思いますが、そこがブレーキマスターシリンダーに繋がっています。

その中にはブレーキフルードが入っているので、シリンダー内のパッキンが摩耗すると室内にもフルードが漏れてきますが、カーペットの下に流れてしまうので気がつきにくいです。

 

マスターシリンダーもホイールシリンダーと同じでインナーキットを交換します。

インナーキット3000円
ブレーキフルード4000円
交換工賃9000円
合計16000円

 

 

オートバックのブレーキ修理工賃表

オートバックスではナビの取付、タイヤの交換はもちろん、車検もできます。

そしてブレーキ関連の修理も出来るので、助かります。

料金
ブレーキフルード1000円/1L~
工賃3400円
作業時間30分~
ブレーキ球400円/1個~
作業時間10分~
ブレーキパッド7000円~
工賃5500円~
作業時間30分~
ブレーキディスク8000円/1枚~
工賃5500円/1枚~
作業時間40分~

ブレーキホース、マスターシリンダー、ホイールシリンダーの修理は車によって金額の差が大きいので、作業前に見積もりを出してもらいましょう。

 

その他の作業もオートバックスは可能です。

オートバックスの工賃表」も参考に見て下さい。