最初はエアコンが効いていたのに、10分ほどたつと効かなくなっている!
このような症状のフォレスターは簡単に直ります。
効いたり効かなかったりするフォレスターのエアコン故障の原理をご紹介します。
今回の車両データ: スバル フォレスター SHJ
目次
エアコンが効かない時は何がおきてる?
エアコンが効かない時はまず、エアコンのコンプレッサーが動いているか見ると思います。
整備マニュアルを見る整備士でもマニュアルを見る前にコンプレッサーが動くかどうかみるのではないでしょうか?
※エアコンが効く仕組みのページも参考にして下さい。
エアコンが効いている時は当然、コンプレッサーは作動していました。
10分後効かなくなった時にコンプレッサーを見て見ました。
コンプレッサーが動いていない
正確に言うとコンプレッサーのマグネットクラッチが繋がっていませんでした。
ベルトがかかっている右上のプーリーがエアコンのコンプレッサーです。
プーリーの全面がマグネットクラッチですが、エアコンが効いている時は電磁力でプーリーに密着し必ず回転しています。
その事をコンプレッサーが作動しているといいます。
そうなるとマグネットクラッチが壊れている?のでしょうか。
マグネットクラッチの電圧を測定すると?
エアコンのコンプレッサーには配線が1本だけ入力されています。
黒い配線で黒いカプラーです。コンプレッサーすぐ上にカプラーがあります。
電気部品は通常、プラスとマイナスがなければ作動しません。
フォレスターのコンプレッサーはーのマイナスはボディがマイナスの役割なので、エンジンと固定されているだけでマイナスがあるのと同じです。
※↑マグネットクラッチ参考画像、マグネットクラッチを分割したもの
エアコンが効かない時にカプラーを外して電圧を測ると0Vでした。
これではマグネットクラッチは動きません。
どこかでマグネットクラッチに流れる電流が切断されているはずです。
エアコンが効いたり効かなかったりする原因
整備マニュアルをみるとマグネットクラッチに電流を流すにはエアコンリレーを通過していました。
上のリレーを簡単に説明します。
16番と17番の間にはスプリングのようなマークがありますが、これは電磁コイルです。
電流を流すと磁力が発生し、横の14番と15番の間のプレートを磁石で繋げます。
16番から17番の間に電流は流れていました。
14番までは電圧は発生していますが、15番の電圧は0Vでした。
下はリレーの内部です。
このようにコイルの下に接点があるので、コイルに電流を流すと接点プレートを押す仕組みになっています。
ここの接点不良が発生してマグネットクラッチの電流をカットしてしまっていました。
エアコンリレーの位置と交換費用
エアコンリレーはエンジンルームのバッテリー近くのヒューズボックスにあります。
↓バッテリーの上の黒い台形の箱がヒューズボックス。
このヒューズボックスの中にエアコンリレーがあります。
↓フタを開けるとこのような感じです。
↓エアコンヒューズを外た画像です。
中央のグレーの四角の部品がリレーです。
このリレーを交換するとエアコンが効くようになりました。
電気接点は使えば使うほど接触抵抗の発熱によって焼けてくるので、スイッチを介して電流を流すとスイッチは早く溶けて故障しています。
リレーは接触抵抗を少なくできますが、やはり消耗はします。
エアコンのように、よく使うリレーは故障しやすいと思っていた方がいいです。
エアコンリレー | 1400円 |
工賃 | 0円? |
診断料金 | 2,500円 |
合計 | 3,900円 |
リレーの交換は簡単なので、工賃は発生しないと思いますが、リレーが故障しているのか調べる料金は発生するので部品代だけでは修理できません。
リレーの故障はよくあるのと、消耗部品なのでとりあえず交換してしまうのもいいと思います。