フリードのエアコンが効かない時はリレーを交換【修理費用とマグネットクラッチの仕組み】

最初の内はエアコンが効いていましたが、30分ほど走行すると効かなくなりました。

この症状が出ている車はホンダのフリード、平成25年 GB3です。

簡単に直ったので、参考に見て下さい。

 

 

 

エアコンが効かない時に見る7か所

調べると、このフリードのエアコンが効かなくなった原因はエアコンのコンプレッサーリレーの故障でした。

このリレーを交換することでエアコンが効くようになりました。

 

エアコンでよくある故障は

  1. コンプレッサー本体の焼き付き
  2. マグネットクラッチの断線
  3. エキパンの詰まり
  4. コンデンサーの詰まり
  5. エバポレーターのガス漏れ

などがあります。

 

この他に簡単に治り、かつ頻繁に故障するのが、下の2つです。

  1. コンプレッサーリレー
  2. 電動ファンリレー

この2つのリレーはホンダ車でなくてもよく壊れる箇所なのと、簡単に点検できるので、エアコンが効かない時はまず最初にリレーを点検するのがおすすめです。

 

 

コンプレッサーリレーとマグネットクラッチの仕組み

コンプレッサーを回すのはエアコンベルトです。

エアコンベルトによってコンプレッサーは常に回っていますが、エアコンのスイッチを入れなければ実際に内部は作動はせずに空転している状態です。

 

スイッチを入れるとマグネットクラッチが繋がり、内部が回転し、エアコンガスが流れ出す為、エアコンが効くようになります。

下の画像の青がプーリー、赤がマグネットクラッチ、緑がコンプレッサーです。赤のマグネットクラッチと緑のコンプレッサーは直結しています。

青いプーリーはベルトで常に回っていますが、赤のマグネットクラッチと青プーリーが繋がらなければ緑のコンプレッサーは回りません。

コンプレッサーリレーは実際にはマグネットクラッチを作動させるリレーなのでマグネットクラッチリレーとも言いいます。

このリレーを使うことで、大きな電流を流せるようになります。

上の回路図は電動ファンリレーですが、コンプレッサーリレーもこのような仕組みでリレーを使ってバッテリー電流を直接マグネットクラッチに流しています。

 

リレーを使わず、スイッチをONにして大電流をスイッチを通過させてマグネットクラッチを作動させるとスイッチの接触抵抗によってスイッチ本体の故障が早まります。

その為、比較的大きな電流を流す時はスイッチからコイルに小さな電流を流して、リレー内のスイッチをONにして大電流を流す仕組みになっています。

 

従って、リレーを使うことでエアコンスイッチの負担は減りますがリレーは故障しやすくなるのでリレー接点は強化してあります。

しかしスイッチが故障するよりリレーが故障した方が色々と不具合が少ないので、リレーは重要です。

 

 

リレーが原因でエアコンが効かない症状とは

今回の症状は最初はエアコンが効きますが、30分すると効かなくなる症状です。

その時、エアコンのスイッチを押してもコンプレッサーの作動音である「カチン」といった音がしません。

 

スイッチを入れると「ブーン」といった電動ファンの音はするので、スイッチは反応しているとわかります。

この症状の場合、電動ファン系は正常で、マグネットクラッチ系が異常だと判断できます。

 

そこでマグネットクラッチリレー(コンプレッサーリレー)をまず最初に点検します。

点検といっても4つの端子の2つに12V電圧が発生しているかどうかだけですが、簡単に判断するなら近くのラジエーターファンリレーと交換してみると簡単です。

上の画像のウォッシャーキャップ下にコンプレッサーリレーがある。

リレーケースの蓋を空けると3つのリレーが見える。上の横向きがコンプレッサーリレー。

黄色いマークがついているのが、ラジエーターファンリレー。

 

このリレーと交換し「カチン」といった音が聞こえてエアコンが効けばリレーが原因だと判断できます。

エアコンが効くまでのメカニズムはカーエアコンの仕組みページを参考にして下さい。

 

 

フリードのエアコン修理費用

コンプレッサーリレー1,800円
交換工賃500円
合計2,300円

以上ですが、故障診断料金が発生するケースもあり、手順通りに診断していくと故障診断料金は4,000円ほどになります。

もし、今回の症状と似ているなら「リレーが壊れているのでは?」と最初に聞いて見ると、故障診断料金は発生しないかもしれません。

 

 

 

エバポレーターからガス漏れ

フリードはエバポレーターからエアコンのガス漏れする故障もよくあります。

エバポレーターは室内ついており、直視できないので、漏れの判断難しいです。

 

判断するにはコンプレッサーやコンデンサーからエアコンガスが漏れていなければエバポレーターを疑うといった消去法の流れになります。

正確に診断するにはヒーターユニットを分解する必要があり、分解だけで3万円前後なってしまいます。

 

部品代金を合わせると合計で6万円程度になりますが、リコールなど無料で直る車もあるようなので、エバポレーターの交換を進められたら、1度、ホンダのホームページでリコール、保証延長、サービスキャンペーンを確認してみることをおすすめします。

 

なお、サイドミラーが動かくなる故障も多いです。フリードのドアミラーモーターの交換方法のページも参考に見て下さい。

 

 

 

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