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ライフのキーキー異音と故障の症状
走っていると右の方から「キーキー音」がするのとブレーキを踏むとハンドルがガタガタ揺れ、右にハンドルがとられてしまう。
ブレーキペダルの跳ね返りもあり、ブレーキのジャダ―とも呼ばれる症状。
10km以上走行すると焦げたような臭いもする。
平成19年、ホンダ、ライフ、7万km。
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ブレーキ鳴きが大きく焦げた臭い
ブレーキを踏むとグググといったブレーキ鳴きと引っかかるような感覚がある。
車から降りて右前タイヤの方に立つとより一層臭いがきつくなる。
臭いはエンジンから?と思ってボンネットを開けても臭いは変わらず。
タイヤかと思いタイヤに鼻を近付けると焦げた臭いとともに「カチン、カチン」といった音がしていた。
しかもホイールが少し茶色くなって焦げている。
キャリパーが固着している症状に似ているので引きずりを点検してみる。
ブレーキキャリパーの固着を点検
熱気も感じるので触るのをやめて点検してみる。
リフトアップしタイヤを空転させてみようと思ってタイヤを触るが、まったく動かない。
左のタイヤはクルクル回るので、右のタイヤは固着している。
ブレーキの引きずりが異音の原因
このライフはブレーキが引きずっていた為、キーキー音やブレーキのジャダーがあった。
オーナーに聞くと、少し前から出ていたようだが、もうそろそろ車を買い替える予定で、直す気はまったくなく、下取り査定までしていたらしい。
しかし思ったほど値段がつかないので、ガリバーなども回って見積もりを出していたようだ。
ジャダーやブレーキの跳ね返り原因
この状態で乗り続けていたのは間違いないので、おそらくブレーキ引きずりの熱でローターも歪んでいる。
ブレーキが引きずりを直さずに乗り続けるとブレーキとローターが高温になりブレーキパッドは溶けて、ローターは変形してしまう。
そうなると、ブレーキを踏むとペダルの跳ね返りや、ジャダー(振動)がひどくなる。
高い修理になりそうだが、まだ次の車も決まっていないとのことで、数ヶ月は乗らなければならないので安く直すことに。
ブレーキフルードに気泡が発生すると危険
近くの買い物しか使わないので、このまま乗ってもいいかと聞かれたが、ここまで熱をもつとブレーキフルード(オイル)に気泡が発生し、ブレーキが効かなくなりそうなので、直す事を勧めた。
ひどくなるとアクセルを踏んでも進みが悪く、アクセルを離すとすぐに止まってしまう。
ブレーキを踏みながら走行しているのと同じ状態。
高温になるのでブレーキオイルは沸騰し、空気が発生する。
ブレーキオイルより圧縮されやすい空気はブレーキを踏んでも柔らかな感じでブレーキペダルが「スコン」と底までついてしまう。
そうなると、ブレーキはまったく効かないので危険。
ブレーキキャリパーをオーバーホール
ブレーキが引きずる原因はキャリパー内部の錆。
車検ごとキャリパーシールをめくってグリスをぬりピストンを出し入れすれば多少いいのかもしれないが、シールは劣化して隙間ができるので、どうしても湿気や水気が混入し、熱で蒸発し錆びてしまう。
ブレーキパッド交換の手順で作業開始
まずはブレーキパッドを交換する手順でキャリパーを外すが、固着している為、マイナスドライバーでこじ開けるような感じで外す。
引きずっていたので、ブレーキパッドのライニング部分はやはり溶けている。
あまり考えられないが、ブレーキ引きずりによってベアリングが揺さぶられガタが発生することもあるので、ハブを回したり、押したりしてクリアランスを点検。
オーバーホール(ピストン外し)
問題がなければキャリパーのブレーキオイルの入り口から棒でピストンを押し出す。
ピストンが固着している時は強く叩かなければピストンは抜けてこない。
ブレーキ引きずりの原因は錆び
ピストンを抜くと、キャリパーとピストンの両方が錆びていた。
引きずりの原因は錆によるピストンの固着で間違いない。
キャリパーオーバーホールキットで交換
キャリパーの主なパッキンはダストカバーとピストンリングになるが、ダストカバーが劣化するとピストンが錆びてしまう。
ピストンリングはブレーキオイルを漏らさないためのパッキンだが、ダストカバーが劣化してピストンが錆びるとピストンリングが傷つき、「ブレーキオイル漏れ」と「固着」の故障が発生する。
ブレーキ清掃とエア抜き
分解後は清掃して錆を取り、新しいピストンリングとダストカバーを着けてグリスで馴染ませ、ピストンを挿入する。
組み付け後、ブレーキオイルのエア抜きをして完成。
ブレーキの鳴きと振動の原因と修理費用まとめ
平成19年式 型式JB5 走行70000KM | |
メーカー 車種 | ホンダ ライフ |
症状 | 異音&振動 |
音 | クー、ヴォー、キー |
臭い | タイヤ付近でクラッチが滑る臭い、鉄が熱する臭い |
振動 | ブレーキ時にハンドルが左右に振れる、発進時に車体が縦揺れする時もある |
原因 | ブレーキキャリパーダストシールの劣化によるピストンの錆。 |
作業内容 | ブレーキキャリパーを外して錆をとり、シールパッキンを全て交換。場合によってはディスクローターとブレーキパッドも変える。 |
作業難易度 | [star rating = "4"]難しい 素人では難しい。 |
修理代 | シールキット3000円、工賃10000円、ブレーキオイル3000円、ブレーキパッド7000円 合計23000円。 |
後の支障 | ブレーキローターの歪み |
車買替レベル | [star rating = "3"]要検討 しっかり直せば問題ないが、年式を考えると他の故障も発生する可能性がある
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