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車のエアコンをつけてないのに風が出る
エアコンの風量レベル1にしても最大の風が吹き出し口から出ててきました。
エンジンをかけた時もMAXの風が吹き出てきます。
エアコンコントロールスイッチで風量を下げても、強風のままです。
この修理はオートバックスのような用品店では対応してもらえない場合があります。
ニッサンのディーラーで直すのが安心ですが、ディーラー修理は高いような気がします。
町工場も兼用している車検のコバックなど、民間車検工場で修理するのが安く済むのかもしれません。
もうすぐ車検でしたら「車検安いランキング」のページも見て修理と車検を同時にお願いすると手間が減ります。
対象車両:平成22年、ニッサン、マーチ、AK12、8万km
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エアコンを切っても風が出るのは
エアコンの風はバッテリーを消費するので、このままではバッテリーも弱ってしまいます。
風を足元に切り替えようとスイッチを押してもパネル上では切り替わっていますが、実際の風向きは変わってないように感じます。
こういった症状はどのメーカーも「コントロールパネル」か風向きを変えるアクチュエータの故障を疑います。
「風が出ない」や「エアコンを切っても風が出る」のは風量を調整する「パワートランジスタ」が関係しています。
パワートランジスタとコントロールパネルを点検
上の画像中央付近にある緑色のカプラーがささる部品がパワートランジスタ。
※ヒーターレジスタともファンブロワレジスターとも言う。
これは助手席のグローブボックスを外すと簡単に交換する事が出来ます。
整備書を見て故障診断するとエアコンパネルかパワートランジスタのどちらが故障しているかの判断はオシロスコープで点検する事になっていますが、サーキットテスターで可能な限り点検します。
サーキットテスターでパワートランジスタの入力電圧をみると、風量スイッチを操作させると明らかに電圧が変化していきました。
風量を上げると電圧が上昇し、下げると下降しています。
微妙な数値ではなく、3V以上は変化するので、エアコンパネルは正常に作動していて、パワートランジスタまでの配線も正常だとわかるので、消去法でパワートランジスタ側が異常だと考えられます。
エアコンがオフにならないのはパワトラの故障
上の画像はパワートランジスタの新品と使用済みを並べたものです。
ブロワモーターを強く回すには電流を大きくします。
①I=V/Rの公式通り、抵抗を少なくすれば電流が大きくなります。パワートランジスタは抵抗です。
熱はQ=RI^2の式で表せるので、この式のRに①の式を代入するとQ=VIになり、パワートランジスタの電流が大きくなれば熱も増えます。
パワートランジスタは通常どの車も風を受けるブロワモーター付近についており、内部熱を放出し、故障から守っていますが内部抵抗によってブロアモーターの電流を調整しているので、パワトラの抵抗が熱で断線しやすくなっています。
抵抗が少ない風量最大だけ断線せずに強風が出るケースがあります。
ですのでヒーターの風が最大しか出ないといった症状はパワートランジスタの故障を最初に疑います。
エアミックスアクチュエータのドアはエアコンの効きが悪くなる
ニッサンのマーチ、キューブ、ノートなどコンパクトカーでエアコンが効かない時は、エアミックスアクチュエーターかコンプレッサーリレーのどちらである可能性が高いです。
あまり聞いたことのない部品ですので、解説いたします。
ヒーターも弱ければエアミックスアクチュエーターの故障
エアミックスアクチュエーターは温風と冷風を切り替えたり、混ぜたりしてエアコンの風温を指定温度に近づける役割をしています。
アクチュエーターのロッドにプレートが付いており、熱いヒーター室と冷たいクーラー室を切り替えます。
その部品をエアミックスドアと言います。
上の画像はワゴンR系のエアコン装置ですが、エアミックスドアを直すにはどの車もこのように室内前方をバラバラしなければ直すことは出来ません。
内部の仕切り板を動かすロッドが折れて暖房装置の空気と冷却装置の空気が混ざることでエアコンの効きが弱くなります。
ヒーターも効きが弱くなるのが特徴です。
詳しくは「エアコンが効かない原因」のページを参考にして下さい。
エアミックスドアはAK12のマーチでよくある故障です。
修理費用は平均で6万円前後になっています。
エアコンが効かないのはコンプレッサーリレーの故障
上の画像はスズキ車のリレーボックス。
青い四角の箱がエアコンリレーですが、マーチのエンジンルームにも似たようにエアコンのコンプレッサーリレーがあります。
ここが故障するとコンプレッサーが回らないので、エアコンは全く効きません。
安い部品(300円前後)なので、とりあえず正常かどうか確認するために交換してもよい部品です。
リレーの仕組みは「エアコンが効かない原因」のページを参考にして下さい。
暖房は効くのに冷たい風が出ないのはコンプレッサーの故障
エアコンガスがなくても暖房は効きます。
エアコンガスがないとコンプレッサーが回らないのでコンプレッサーリレーが故障しているのと同じです。
もちろんコンプレッサーが故障していても同じです。
結局はコンプレッサーが回らない故障の全てが「暖房は効くがエアコンは効かない」といった症状になります。
例えば
- エアコンガスが入ってない
- エアコンのスイッチが壊れている
- コンプレッサーリレーが壊れている
- コンプレサーのマグネットクラッチが故障
- コンプレッサー本体の故障
これらがよくある「暖房は効くが冷房が効かない」故障です。
冷房が効かない原因を突き止めるには電源からリレー、コンプレッサー、ガス漏れなど、しっかり点検する必要があります。
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勝手にエアコンの風が出る修理費用
平成22年式 型式AK12 走行80000km | |
メーカー 車種 | ニッサン マーチ |
症状 | エアコン、ヒーターの風が最大のみ |
音 | ボー 風の音がかなり大きい |
臭い | なし |
振動 | なし |
原因 | 弱風での使用頻度が高いとレジスターに熱が溜まり故障しやすい |
作業内容 | 助手席のグローブボックスを丸ごと外すと右にレジスターが見えるので交換する |
作業難易度 | [star rating = "1"]簡単 |
修理代 | パワートランジスター(ブロワファンレジスター)7000円、工賃3000円、合計10000円 |
後の支障 | バッテリーの弱り、フィルターの詰まり、ブロワファンの焼き付き。 |
車買替レベル | [star rating = "1"]不要 軽い故障なので買い替え必要ない
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