もうすぐ車検の方の為に、実際にタントの車検整備をした時の部品の劣化具合、交換した時の費用などをまとめました。
車検は故障修理ではありませんので、決まった箇所の点検と交換をするだけです。
ここではタントの車検整備をした実例をご紹介します。
目次
タント車検2回目
| 車名 | タント |
| 型式 | LA600S |
| 走行距離 | 約4万km |
| 経過年数 | 5年 |
| 車検回数 | 2回目 |
タント2回目の車検【車検部品の状態】
| ベルト類 | ヒビなし |
| Fブレーキパッド | 3.8mm（限度値1mm） |
| Rブレーキパッド | 前側3.0mm 後側3.2ｍｍ（限度値1mm） |
| ドライブシャフトブーツ外側 | ヒビなし |
| ドライブシャフトブーツ内側 | ヒビなし |
| タイロッドエンドブーツ | ヒビ大 |
| ラックブーツ | ヒビ小 |
| ロアアームボールブーツ | ヒビなし |
|
|
| エアーフィルター | 詰まり 60%（100％は要交換レベル） |
| タイヤ | 前輪溝5.7mm 後輪溝6.4ｍｍ（限度1,6mm）ヒビなし |
| スタビライザーリンク | ヒビ小 |
| エアコンフィルター | 詰まり 50%（100％は要交換レベル） |
| スパークプラグ | ギャップ0.75ｍｍ 電極摩耗20％（100％は要交換レベル） |
各工賃は「オートバックス工賃表」を参考にして下さい。
車検部品のブーツのヒビなどの消耗具合は「車検費用の総額と交換部品の解説」ページで画像を参考にして下さい。
タント車検費用相場2回目5年目
このタントの交換部品の内訳
- エンジンオイル 6000円
- ブレーキフルード 4000円
- CVTフルード 10000円
- ACフィルター 2500円
- エアーフィルター 3000円
- スパークプラグ3本 10000円
- バッテリー 13000円
- Fブレーキパッド 13000円
交換部品合計：61,500円①
上記部品を交換したタントの車検費用をオートバックスとディーラーで比較しました。
オートバックス車検費用の相場
| 法定費用 | 24,740円 |
| 基本工賃 | 22,000円 |
| 交換部品① | 61,500円 |
| 車検総額 | 108,240円 |
オートバックス車検のページも参考にして下さい。
ディーラー車検費用の相場
| 法定費用 | 24,740円 |
| 基本工賃 | 17,000円 |
| 検査料 | 12,000円 |
| 代行料 | 8,800円 |
| 交換部品① | 61,500円 |
| 車検総額 | 124,040円 |
タントのよくある故障
ブルブルする振動
アイドリングや走行中に振動する故障がタントにはあります。
ブルブル、ガタガタする振動はエンジンを支えているエンジンマウントが押し潰されてボディとエンジンが直結状態になる事で振動が発生します。
エンジンは振動が室内に伝わらないようにゴムでできた支えでボディと固定されています。
そのゴムはエンジンの揺れを常に吸収しており、エンジン回転を上げた時に発生するエンジンの横動きも抑えています。
10年10万ｋｍほど走行すると亀裂や変形によって振動を吸収できなくなって車体全体が揺れるようになってしまいます。
詳しくはタントがブルブル揺れる振動の原因のページをご覧ください。
エンジン警告灯が点灯して加速しない
スパークプラグやイグニッションコイルが故障してガタガタ振動して加速しない故障がタントに発生しやすいです。
スパークプラグの交換時期は10万ｋｍ程度ですが、故障してしまうとイグニッションコイルにも負担がかかるので6万ｋｍ程度で交換しておくと安心です。
詳しくはタントのエンジン警告灯と不調のページをご覧ください。
スライドドアのカタカタ音
走行中に後ろのドア付近からカタカタ音がすることがあります。
カーブを曲がったり、少しの段差で揺れた時に音がでます。
故障ではなく調整で直るので、タントのスライドドアの異音を消す方法のページを参考に見て下さい。
関連記事
故障診断ﾚﾎﾟｰﾄ（整備士OR診断機保有者用）
車の不調を感じる方は以下のデーターと比較してどの数値が異常なのか確認して下さい。
タントの場合はISCの動きが微妙に悪くなる症状があります。
これらはアイドリングが少しだけ不安定になるなどの軽微な症状が発生しますが、実車データを見ると異常か判断できます。
| A/Fセンサ電流B1S1 | -0.01mA |
| A/FヒータDuty比B1S1 | 28.1％ |
| O2センサ電圧B1S1 | 0.000V |
↑A/Fセンサは空燃比センサーです。この数値で軽度の息継ぎやハンチングを判断できます。
| ノック補正学習値 | 23.0℃A |
| アイドル安定化進角（1気筒） | 0.00℃A |
↑ノック補正学習値ではオイル下がりやガソリン劣化、カーボン体積など判断できます。アイドル安定化進角では3気筒のうち、どの気筒が異常がわかります。
標準数値は「自動車コンピュータ制御データ」をご覧ください。
車の不具合を投稿する
車について質問と回答を自由に投稿できます。投稿していただきますと各車両のECU基本データページのパスワードをお伝えします。車の故障診断にお役立て下さい。
質問者： 不具合のある車名と内容を記入して下さい。細かく記入すると正確な回答が得られます。
回答者： 整備士及び車に詳しい方の回答をお待ちしております。なおホームページもしくはSNSのアドレスを教えていただけますと自動車販売店、車検店、買取店として当サイト内で１ページ作成してご紹介することもできます。お気軽にご利用して下さい。
