スピードメーターの車検基準 誤差と許容範囲【保安基準16】

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車検ではスピードメーターの誤差を検査します。

スピードメーターとは、車の現在の時速を運転席前方に表示させるものです。

 

実際の速度とメーターの速度が違えばスピード違反にも気づかずに危険な走行をしてしまう恐れもあります。

ここでは車検でのスピードメーターの検査方法、保安基準、許容範囲のパーセント、タイヤサイズ変更によるメーター誤差の計算など、ご紹介します。

 

 安い車検をご希望でしたら「車検ランキング」も参考に見て下さい。

 

 

スピードメーターの保安基準

スピードメーターの保安基準で一番重要なのは「スピードメーターの誤差範囲」と「スピードメーターを簡単に確認できること」です。

以下に車検基準を簡単にまとめました。

  1. スピードメーターの数値が基準値内にあること。
  2. スピードメーターは運転者が見える位置に設置すること。
  3. 走行距離計も設置させなければならない。
  4. km/hで表示されなければならない。
  5. 照明装置もしくは自発光の文字や針でなければならない。
  6. デジタル式は昼間と夜間の明るさをはっきり変えること。

 

 

車検でスピードメーターを検査する方法

検査員によるスピードメーター検査の手順

  1. スピードメーターが見えるかチェック
  2. メーター照明のコントラストをチェック
  3. 走行距離計をチェック
  4. km/hの単位をチェック
  5. 40km時点のメーターと実際の誤差をチェック

車検では以上の順番でスピードメーターを検査しますが、5番以外は検査員がチェックし、5番だけは車検車両を運転している整備士が行います。

以下が車検でおこなうスピードメーターの誤差の点検方法です。

 

車検ではスピードメーターテスターといった機械の上で測定検査します。

具体的には、車輪をローラーの上に載せ、実際に走行しているようにその場でタイヤを回転させてスピードメーターを動かします。

 

スピードメーターが時速40kmを示した時に運転者が合図をして時速が正しいか検査員が判定します。

合図は検査場にあるスイッチを手元におき、メーターが40kmになった時点でスイッチを押します。

もう1つの方法は、40km時点にパッシングをし、検査場のライトセンサーを感知させてメーターの40kmを知らせる合図にすることもあります。

 

 

メーター誤差のパーセント

メーターの誤差は時速35km以上で誤差を測定します。

誤差パーセント
  • +15%
  • -10%

 

 

スピードメーターの車検許容範囲

車検では時速40km時点での誤差しか確認しません。

メーターが時速40kmの時にスイッチを押して実速度と比較します。

 

誤差の許容範囲は以下の通りになっています。

H18年12月31日以前に製作された車
31.0km以上 44.4km以下
H19年1月1日以降に製作された車
31.0km以上 42.5km以下

 

 

警察&オービスの許容範囲

警察のスピード取り締まりも、メーター誤差のパーセントを考慮しています。

誤差は保安基準と同じで-10%~+15%の間だと言われています。

 

制限速度60kmの道路では上限69kmまでが範囲になりますが、だからといって69kmを出すのは危険です。

(※上限速度は保安基準範囲です。警察の基準とは正確には異なるので注意して下さい。)

 

あなたの乗っている車のメーターが誤差ゼロでしたら問題ありませんが、様々な原因で誤差が発生しているので注意して下さい。

 

メーター誤差が発生する理由

  1. タイヤの磨耗
  2. タイヤの空気圧
  3. タイヤサイズの変更
  4. バッテリー電圧の異常
  5. 電気系統の不具合
  6. コンピューターの異常

この中でもよくあるのがタイヤ関係です。

タイヤの磨耗は外径が小さくなるのでメーター速度は高くなります。

 

タイヤの空気圧は高ければ速度は低く表示され、空気圧が低くければ速度は高く表示されます。

タイヤサイズが変わってもメーター表示かわります。

 

タイヤサイズのメーター誤差は次項を確認して下さい。

 

 

 

タイヤサイズ変更の誤差を計算する

タイヤの外径が小さくなるとメーターの時速より実際の時速が遅くなるのでまだ安心ですが、逆ですと大変危険です。

タイヤサイズはタイヤ側面に記載されている英数字で確認します。

例)155/65R14

上のような英数字がサイズです。

タイヤサイズなどタイヤ外径の確認はタイヤの車検基準のページを参考にして下さい。

 

以下はオートウェイのというタイヤのサイトですが、ここでしたらタイヤサイズを入力すると誤差を計算できるのでとても便利です。

 

 

 

メーター故障の原因と修理費

誤差は主にタイヤが原因でした。

ここでは誤差ではなくメーターの故障をご紹介します。

 

スピードメーターでよくある故障は「針が揺れる」「針が動かない」「デジタル速度計の文字欠け」の3つが多いです。

針が揺れる
スピードメーターの不具合が多いです。まれにトランスミッションに付いているスピードセンサーが故障している場合もあります。スピードセンサーは修理できないので部品交換になります。
針が動かない
針が動かないのはスピードセンサーが故障しているか配線が断線しているケースがほとんどです。
スピードメーターの文字かけ
デジタルの文字欠けは液晶の不具合なので、専門業者に修理してもらうと直すことができます。
スピードを低く表示
トランスミッションについているドリブンギヤの破損、スピードメーターケーブルの断線などがあると低く表示されます。
スピードを高く表示
メーターの電気抵抗が異常をおこすと高く表示されます。

 

  • スピードセンサー:部品5000円~ 工賃5000円~
  • メーター修理:1万円~ 

 

 

スピードメーターの誤差を調べる方法

車検に出すとスピードメーター検査をするので誤差がわかります。

もうすぐ車検でしたら「車検ランキング」を参考にして車検と同時にスピードメーターの誤差を確認して下さい。

 

車検がまだ先でしたら車検の予備検査場で測定できます。

予備検査場は全国各地にあります。

 

費用や場所など詳細は下記ページを参考にして下さい。

もしタイヤサイズを変えるような事がありましたらスピードメーター検査は必ず行いましょう。