セレナのアイドリングストップauto点滅とCVT故障の症状

   

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セレナはアイドリングストップ装着車が多いですが、あなたはメリットを感じていますか?

 

 もしかするとセレナのオーナーはデメリットを感じていませんか?

 

アイドリングストップは地球温暖化防止の1つである排気ガス減少に役立っています。

同時に無駄な燃料消費を抑える事ができることから、燃費にも良いとされ、使用者のコストダウンにも繋がっています。

 

しかし、セレナのアイドリングストップ車の乗り方を間違えるとをCVT修理費数十万の重大な故障を引き起こします。

そんな状態では売る時の買取査定も低くなり、コストダウンどころかコストアップです。

 

コストダウンの為のアイドリングストップ車を有効に使うために、乗り方やメンテナンス、基本情報まで詳しく調べましたので、紹介します。

最近エンジンの調子があまり良くないセレナに乗っている方はセレナのエンジン不調の原因のページを見て修理する時の費用を参考にして下さい。

 

セレナのアイドリングストップとは

信号待ち等で、エンジンはかかっているが停車している時にエンジンを自動で止めてしまう機能をアイドリングストップといいます。

エンジンを止めることによって無駄なガソリン消費を防ぎ燃費を良くさせ、排気ガスを止めて騒音をなくし、環境にやさしくしています。

アイドリングストップさせるには色々な条件がありますが、前提として「走行中に安全な場所でやむを得ず一時的に止まらなければならない」という絶対条件があります。

 

絶対条件を知ると、どういった条件が揃うと作動するかが分かってきます。

絶対条件

安全な場所でやむを得ず一時的に止まらなければならないので、

  1. 運転手はシートベルトはしている
  2. シフトレバーはドライブ(D)
  3. 坂道でない
  4. ボンネットやドアが閉まっている

などが絶対条件ですが、その他に車の機能面も考えて、エンジンが十分暖気されていたり、バッテリーの充電量が基準以上など、細かな条件も多数あります。

 

 

アイドリングストップauto点滅の原因

ノート

アイドリングストップ作動

警告灯の点滅は何かしらの影響で作動を停止しているお知らせです。セレナでは高速点滅と低速点滅の2種類がありますので、それぞれ説明します。

高速で点滅

  • 運転席のドアが開いてる(半ドア)
  • ボンネットフードが開いてる

低速で点滅

  • アイドリングストップ関連装置の異常

大きく分けると以上ですが、高速で点滅は閉めるだけなので、すぐに解決できると思います。

いずれにしてもauto点滅はアイドリングストップが作動しません。

 

問題は低速で点滅です。

 

アイドリングストップ関連装置の部品数はかなり多く、バッテリー、燃料、冷却水、車速、点火、CVTなど、走行に関係するほとんどの部品は今の状態をアイドリングストップコンピューターに信号を送って通信してます。

その内のいずれかが異常を感知するとメーターの警告灯をゆっくり点滅させ、アイドリングストップ機能を停止させます。

マネジメントセンサ

代表的な異常はバッテリーの消耗です。

 

バッテリーのマイナス端子に付いているマネジメントセンサーが、バッテリーの充電電圧、放電電圧、抵抗、電流、始動時の電圧降下など、測定し保存しています。

基準以下になるとコンピューターがアイドリングストップさせないように機能します。

その他アイドリングストップ関連部品

1、アクセルポジションセンサー

アクセルペダルに装着されており、アクセルの踏み込み量を計ってます。

 

2、ストップランプスイッチ

ブレーキペダル上側に装着されており、ブレーキを踏んでいるかコンピューターに知らせます。

 

3、マスターバック圧力センサ

ブレーキオイルタンク後方に装着されており、ブレーキの踏み込み強さを計ってます。

 

4、クランクポジションセンサ

エンジン横のブロック上と下に2個装着。この部品はエンジン全体を監視することができ、プラグが故障したり、ガス欠など、とにかく何でもエンジン不調を見つけるとコンピューターに送ります。

 

5、水温センサ

ラジエーターからエンジンに入る所の冷却水通路のパイプに装着。エンジンの温度を計ってます。

関連部品は他にもありますが、整備士でもなければこれ以上の情報は不要かと思われますので、省略させていただきます。

この辺りが故障しますと、警告灯が低速で点滅します。

 

 

アイドリングストップ用バッテリーの注意点

アイドリングストップはエンジンをかけるモーター(セルモーター)を作動させる動力がアイドリングストップ無しの車の10倍以上は必要になります。

そしてエンジンをかけるセルモーターを動かすには大量の電気を消費します。

 

とにかく大電流を使う回数がとても多いということです。

 

専用のバッテリーでしたら4~5年は使えるので、ディーラーで車検の時だけチェックすれば何も問題ありませんが、アイドリングストップ専用バッテリーを使わない場合は寿命は短く、使い方によっては1年弱で交換が必要になります。

セレナS-HYBRIDは駆動用と補機類用と2つのバッテリーを使用しており、小さい方(駆動用)がセルモーターを動かすのに使用されます。

 

その他に専用バッテリーを使わないことによる誤作動もあり、特に電気信号で制御しているセンサーなどは適合以外のバッテリーの不安定な電圧でエンジンやミッションに変な信号を送り車に負担をかけます。

バッテリーの寿命を実験したページも参考にしてください。

 

適合バッテリー

適合以外のバッテリーを長く使用すると多額な修理に発展することもありますので、気をつけましょう。

  • 型式26のセレナS-HYBRID適合バッテリー: K-42

オートバックスのバッテリー交換費用も参考にして下さい。

 

 

アイドリングストップバッテリー交換後のリセット

基本的にリセットは不要です。

 

最初のうちはエンジン回転数やギヤの感じが変わって違和感がありますが、数日、車を通常通り使用すると学習して元の状態に近付いていきます。

室内装備品のパワーウインドウとオートスライドドアとバックカメラ補助などの初期設定は必要になります。

ちなみにスライドドアを開ける時に引っかかるような時はセレナのスライドドア故障のページを参考に見てください。

 

 

アイドリングストップしない時に確認すること

アイドリングストップ作動

まず最初にメーター内の「AUTO」ランプが点灯しているか見ます。

「AUTO」ランプが点灯してなければ車がアイドリングストップの条件を満たしていないことになります。

 

条件はたくさんありますが、代表的なものを紹介します。

作動しない場面
  1. エンジンをかけてから走ってない
  2. エンジンが冷えている
  3. バッテリーが弱い
  4. 室温が低い時
  5. 外気温度が低い時
  6. エアコン風量が最大の時
  7. 坂道の時

上記以外でも「AUTO」ランプが消灯していたり、点滅しているとアイドリングストップはしません。

みなさんがその場で確認出きることは、

  • アイドリングストップoffボタンを押してないか
  • シートベルトはしているか
  • ボンネットは閉まっているか
  • ブレーキを強く踏んでいるか

これだけは確認しましょう。

その次に怪しいのはバッテリーです。

 

 

 

アイドリングストップと燃費の関係

実際のところアイドリングストップでは燃費はそれほど良くなりません。

それどころか、バッテリーの消費が早く、バッテリーの値段も高額で、アイドリングストップ機能全体コストが高いので、お得とは言えません。

地球温暖化と騒音軽減にはかなり貢献できるので、回りの人に優しい車と思って乗りましょう。

 

 

 

CVTを故障させないアイドリングストップ方法

まず、CVTを簡単に解説します。

従来のミッションは1速から4速まで歯車のギヤを組み合わせて変速してきました。

機械的動力伝達ロスと変速ショックによる乗り心地悪化改善の為にCVTミッションが登場しました。

CVTはギヤを変えていく方法ではなく、プーリーでスチールベルトを挟み込む力を変えてギヤ比を変えているため、変速ショックがありません。

滑からにギヤ比が下がっていきます。

無段階に変速していくことからCVTは無段階変速機と呼ばれ、無段階ならではの、動力伝達ロスがなくなり燃費が向上しています。

 

この無段階変速がアイドリングストップとの相性があまり良くなく、乱暴な運転を繰り返しているとCVTに大きな負担がかかります。

CVTを故障させない乗り方

①アイドリングストップ状態からの急発進はダメ

スチールベルトを丈夫な材質に変えても車の急発進でベルトは伸びます。

CVTのスチールベルトは交換出来ません。

 

CVT本体交換で40万円ほどかかります。

 

アイドリングストップ車が信号待ちから発進する時の順番は、エンジンをかけた後にCVTに動力を送ります。

従来のAT車は信号待ちでも動力を送り続けてクラッチを滑らせているような感覚で車を止めてましたので、急発進してもトルクコンバーターといったクラッチの代わりになるのもが、半クラッチの作動をするので、ATにはそれほど負担はかかりません。

しかし、アイドリングストップ車は動力が完全に切れた状態からエンジンを始動して急激に高回転でCVTも急激に回ろうとするので、ベルトとプーリーが故障します。

 

②大人数で近場走行ばかりする乗り方はダメ

CVTはプーリーでベルトを抑えてギヤ比を変えるので、馬力の少ない小型車が限界でした。

しかし、CVTは燃費向上にかなり貢献していることから、大型車にも使用出きるように進化させてきました。

それでもまだスチールベルトの負担は大きく、セレナのような7人乗れるようなミニバンは限界ギリギリです。

そこにきて大人数で乗ってアイドリングストップ&ゴーを繰り返せばベルトはあっという間に伸びます。

 

セレナのCVTが故障した時の症状

CVTが故障した時は、まず最初に負荷がかかった時だけ症状がでます。

  • 駐車から発進する時。
  • 信号待ちから発進する時。
  • 坂道を上る時。
  • カーブの立ち上がりの加速時

このようにアクセルを踏み込んだ時にCVTの調子が悪ければ症状がでます。

CVT故障の症状
上記の状態の時に車全体が前後にガクガク揺れます。揺れと同時にガチャガチャといった金属音が聞こえる時もあります。エンジン不調とも間違えやすいですが、金属音が出ているとCVTの不具合で間違いありません。それとエンジン不調の場合は排気ガスも臭いので、そこも合わせて確認して見て下さい。

 

なお、CVTの調子が悪いけど車検を通して故障するまで乗りたい方も多いと思います。

そういった方は車検どこがいい?のページで安い車検を紹介していますので参考にして下さい。

 

 

セレナのCVT故障とアイドリングストップ まとめ

CVTはまだまだ改善の余地があり、特にアイドリングストップとの組み合わせのセッティングが大事です。

セッティングはエンジン動力とCVTの駆動の時差を変更するなどをCVTプログラムやエンジンプログラムの無償アップデートを頻繁に行って改善していくものと思います。

 

トヨタもニッサンもプログラムの書き換えリコールやサービスキャンペーンが多数出ています。

 

そうすることによってCVTは守られますが、動力ロスが大きくなったりなど、アップデート前より燃費が悪くなることもあるのかもしれません。

それでも、なるべく優しく乗っていれば、車の故障は最小限に抑える事ができるはずです。

セレナの場合はCVTの故障がネックです。

せめて先ほどお伝えした故障しない乗り方を実践して、大事に長く乗ってください。

 

 

 

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