車のメーター内にはアイドリングストップOFFなどの表示等やエンジンチェックランプ、エアバッグ、ABSなどの警告灯が備わっていますが、警告灯がついてると車検には通りません。
「黄色のランプ」や「赤色のマーク」などの警告灯は自動車コンピューターで管理されており、異常を感知すると点灯もしくは点滅させて運転者にお知らせします。
しかし現在の車には作動表示灯と警告灯の区別がつきにくく、と点灯していても異常だと思っていない方も多いです。
車検に通らない警告灯や表示灯とよくある故障原因など調べましたのでご紹介します。
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保安基準でチェックされる警告灯の種類
警告灯の別名称と基本作動
警告灯は異常を知らせるためのランプで、表示灯は現在作動している装着を表示させています。
警告灯の別名称 警告灯 = チェックランプ 警告灯 ≠ 表示灯 |
表示灯と警告灯は違います
間違える人もいるので注意して下さい。
車検の整備士も勘違いで車検を通さない事もあるほど間違えやすいです。
警告灯が点灯しているのを表示灯と間違えて気にせずに乗られている方もいます。
警告灯と表示灯の取付位置
運転席から見える位置のメーター内もしくは、各スイッチ本体
車検に通る警告灯の色は?
赤色、黄色、オレンジ色、青色、緑色など。
メーカーや車種によって使っている色が違います。
どの色が警告灯で、どの色が作動中の表示灯などといった区別はされていません。
ですので、色で車検通る警告灯かどうか判断することはできません。
警告灯の色と名称、役割
20個~40個程度。装備品が多いほど警告灯や表示灯増えます。
アルファード警告灯及び表示灯の資料を添付しますので参考にして下さい。
黄色 ブレーキウォーニングランプ | IG ON にするとインジケータチェックのため、3 秒間点灯します。 電動パーキングブレーキシステムに異常が発生した場合に点灯します。 |
赤色 セキュリティインジケータランプ | エンジンイモビライザシステムまたはオートアラームシステムのいずれかがセットされた時点で約0.2秒ON/約1.8秒OFFの約2秒周期で点滅を開始します。なお、オートアラームがセット準備中または警報中は、点灯状態となります。 |
黄色 チェックエンジンウォーニングランプ | エンジンコントロールシステムおよびトランスアクスルシステム正常時、IG ONにすると点灯し、エンジン始動と同時に消灯します。 エンジンコントロールシステムまたはトランスアクスルシステム異常時に点灯または点滅します。エンジンコントロールコンピュータとの通信異常時に点灯します。 |
赤色 チャージウォーニングランプ | 充電システム正常時、IG ONにすると点灯し、エンジン始動と同時に消灯します。充電システム異常時に点灯します。 |
黄色 ストップアンドスタートキャンセルインジケータランプ | IG ON にするとインジケータチェックのため、3 秒間点灯します。 ストップアンドスタートシステムキャンセル時に点灯します。 ストップアンドスタートシステム異常時に点滅します。 スタータASSYが使用回数の限度を超えると点滅します。 |
緑色 ストップアンドスタートインジケータランプ*1 | IG ON にするとインジケータチェックのため、3 秒間点灯します。 ストップアンドスタートシステムによりエンジンが停止している間、点灯します。 アイドリングストップ制御時、DまたはMポジションで運転席ドアを開けると点滅します。 |
緑色 エコドライブインジケータランプ | IG ON にするとインジケータチェックのため、3 秒間点灯します。以下の条件がすべて成立すると点灯します。
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赤色 運転席/助手席シートベルトウォーニングランプ | IG ONで運転席または助手席のシートベルト非装着時に点灯します。 シートベルト非着用かつ車速が20km/h以上または駐車時以外(車速が1.75km/h以上でシフトポジションP以外またはパーキングブレーキ非作動時)を24秒以上になると、1.2秒周期にて90秒間点滅します。90秒間点滅した後、点灯します。 |
緑色 クリアランスソナーインジケータランプ | クリアランスソナーシステムをONにしたとき点灯します。 |
黄色 マスターウォーニングランプ | IG ON にするとインジケータチェックのため、3 秒間点灯します。マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示されたとき、メッセージに対応してランプが点灯または点滅します。 マスターウォーニングランプの点灯、点滅の詳細については、マルチインフォメーションディスプレイウォーニング表示を参照してください。 |
黄色 ABSウォーニングランプ | ABS正常時、IG ONにすると3秒間点灯します。 ABS異常時に点灯します。 スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)との通信異常時に点灯します。 |
緑色 テールインジケータランプ | |
赤色 ドアウォーニングランプ | 各席ドア、バックドアが開いているときに点灯します。 |
赤色 SRSエアバッグウォーニングランプ | SRSエアバッグシステム正常時、IG ONにすると6秒間点灯します。 SRSエアバッグシステム異常時に点灯します。 SRSエアバッグシステム作動後に点灯します。 |
赤&黄 EPSウォーニングランプ | 赤色 IG ONにするとインジケータチェックのため、2秒間点灯します。 パワーステアリングの操作力補助が失われる異常が発生したときに点灯します。 黄色 IG ONにするとインジケータチェックのため、パワーステアリングウォーニングランプ(赤)が点灯した後、2秒間点灯します。 パワーステアリングシステムの操作力補助が制限される異常が発生したときに点灯します。 |
黄色 リヤフォグランプインジケータランプ | リヤフォグランプが点灯しているときに点灯します。 |
緑色 フロントフォグランプインジケータランプ | フロントフォグランプが点灯しているときに点灯します。 |
緑色 ターンシグナルインジケータランプ | |
黄色 スリップインジケータランプ | TRC、VSC正常時、IG ONにすると3秒間点灯します。 VSC、TRC、ABS作動時に点滅します。 VSC、TRC異常時に点灯します。 スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)との通信異常時に点灯します。 |
黄色 VSC OFFインジケータランプ | TRC、VSC正常時、IG ONにすると3秒間点灯します。 VSC OFFスイッチによるVSC作動キャンセル時に点灯します。 |
赤色 パーキングブレーキインジケータランプ | 電動パーキングブレーキによるパーキングブレーキON時に点灯します。 電動パーキングブレーキが作動しない場合に点滅します。 通信異常時は消灯します。 |
赤色 ブレーキウォーニングランプ | ブレーキシステム正常時、IG ONにすると3秒間点灯します。 ブレーキフルード量がしきい値以下のときに点灯します。 ブレーキシステムに異常が発生したときに、ABSウォーニングランプと同時点灯します。 スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)との通信異常時に点灯します。 |
緑色 インテリジェントパーキングアシストインジケータ | IG ON にするとインジケータチェックのため、3 秒間点灯します。 インテリジェントパーキングアシスト制御中に点灯します。 インテリジェントパーキングアシスト制御が終了すると、2秒間点滅し、消灯します。 |
青色 ハイビームインジケータ | ハイビームが点灯しているときに点灯します。 |
緑色 オートマチックハイビームインジケータランプ |
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黄色 PKSB OFFインジケータランプ | IG ON にするとインジケータチェックのため、3 秒間点灯します。 パーキングサポートブレーキシステム作動キャンセル時に点灯します。 パーキングサポートブレーキシステム異常時に点滅します。 |
緑色 ブレーキホールドスタンバイランプ | IG ONにするとインジケータチェックのため、3秒間点灯します。 ブレーキホールド制御スタンバイ中に点灯します。 |
黄色 ブレーキホールド作動ランプ | IG ONにするとインジケータチェックのため、3秒間点灯します。 ブレーキホールド制御中に点灯します。 ブレーキホールド制御システムに異常が発生した場合に点滅します。 |
黄色 PCSウォーニングランプ | IG ONにするとインジケータチェックのため、3秒間点灯します。 プリクラッシュセーフティシステム作動キャンセル時に点灯します。 プリクラッシュセーフティシステムが一時的に使用できない場合に点灯します。 プリクラッシュセーフティシステムに異常が発生した場合に点灯します。 |
黄色 フューエル残量ウォーニングランプ | フューエル残量のしきい値以下(約11.25L*6、約9.75L*7)になったときに点灯します。 |
交通標識表示アイコン | ロードサインアシストシステムが交通標識を認識したときに、交通標識に応じたアイコンを表示します。 |
緑色 レーダークルーズコントロールインジケータ(定速制御モード) | レーダークルーズコントロールシステムの定速制御モードをONにしたとき点灯します。 レーダークルーズコントロールシステムに異常が発生している場合は、システムをONにしても点灯しません。 |
緑色 レーダークルーズコントロールインジケータ(車間制御モード) | レーダークルーズコントロールシステムの車間制御モードをONにしたとき点灯します。 レーダークルーズコントロールシステムに異常が発生している場合は、システムをONにしても点灯しません。 |
白色 クルーズSETスピードインジケータ | レーダークルーズコントロールシステムの車速を表示します。 |
緑色 クルーズSETインジケータ | レーダークルーズコントロールシステムの車速を設定したときに点灯します。 |
白色 アイスウォーニングランプ | 外気温度が3°C以下になると、ドライバーに路面凍結の注意を促すために10回点滅した後に点灯します。 ランプが点灯した後、外気温度が5°C以上になると消灯します。 |
緑色 エコモードインジケータ | エコモード選択時に点灯します。 |
緑色 ITS Connectアイコン(路車間通信) | 道路に設置された路側アンテナや光ビーコンとの通信(路車間通信)が確立し、ITS Connectが作動可能となったときに点灯します。 |
緑色 ITS Connectアイコン(車車間通信) | ITS Connectに対応した車両との通信(車車間通信)が確立し、ITS Connectが作動可能となったときに点灯します。 |
緑色 ITS Connectアイコン(路車間通信/車車間通信) | 路車間通信および車車間通信が確立し、ITS Connectが作動可能となったときに点灯します。 |
白緑黄 LTAインジケータ |
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黄色 クリアランスソナーOFFインジケータランプ | クリアランスソナーシステムがOFFのときに点灯します。 |
黄色 BSM OFFインジケータランプ | ブラインドスポットモニタシステムがOFFのときに点灯します。 |
黄色 RCTA OFFインジケータランプ | リヤクロストラフィックアラート機能をOFFにしたとき点灯します。 |
正常な警告灯は最初に点灯して消灯
エンジン始動前に重要な警告灯と表示灯が点灯します。
点灯後、数秒で消灯すれば正常です。
パーキングブレーキなど作動中の物は消えません
燃料残量ウォーニングランプなどは点灯しない車両もあります。
車検に通らない警告灯の種類
左から順番に説明します。
- エンジン警告灯:キーONで点灯してエンジン始動後に数秒で消灯すること
- ブレーキウォーニングランプ:キーONで点灯してエンジン始動後に数秒で消灯すること
- ABSウォーニングランプ:キーONで点灯してエンジン始動後に数秒で消灯すること
- パーキングブレーキインジケータランプ:作動時に点灯、解除時に消灯すること
- エアバッグウォーニングランプ:キーONで点灯してエンジン始動後に数秒で消灯すること
- シートベルトウォーニングランプ:キーONでシートベルト非装着時に点灯すること
- ターンシグナルランプ:ウインカー作動時に点滅すること
以上の作動チェックされますが、上記にのような作動がない場合、直さなければ車検には通りません。
各警告灯が点灯する原因は以下をご覧下さい。
1.エンジン警告灯の点灯原因
- O2センサーの故障
- センサーのカプラーが外れてる
2.ブレーキ警告灯の点灯原因
- ブレーキのエア抜きが不完全
- リアブレーキの初期設定
3.ABS警告灯の点灯原因
- 車速センサーの故障
- ABSユニットの故障
- ABSヒューズ切れ
4.パーキングブレーキ警告灯の点灯原因
- ブレーキオイル不足
- パーキングレバースイッチのショート
5.エアバッグ警告灯の点灯原因
- ハンドル中央エアバックの故障
- シートベルト内のセンサー断線
6.シートベルト警告灯が点かない原因
- メーター電球の切れ
- シートベルトバックル付近で断線
シートベルト警告灯は1996年4月1日(平成8年)以降に製造された車はシートベルト警告灯が保安基準検査に追加されました。
2024年10月からは2021年以降の新車に限り、アシスト運転に関連する警告灯も車検検査に加わります。
車検対象の追加項目- 運転支援装置:自動ブレーキ、車両接近通報など衝突軽減に関係する警告灯
- 自動運転装置:車線維持、自動駐車、車線変更など自動命令に関連する警告灯
ABS、エアバッグ、エンジン警告灯の消し方
整備士の作業になりますが、コンピューター診断機で現在と過去の故障コードを保存し、なおかつ故障発生直後の信号データも保存します。
その後、故障コードを消去します。
バッテリーを外しても故障コードは消えません
どこかが本当に故障していればもう一度、警告灯が点灯して故障コードが出ます。
そうなるとその故障を直さなければ警告灯は消えません。
警告灯が消えた場合
バッテリー電圧がたまたま不安定になったりするとセンサーとコンピューターの信号通信が遅れ、故障と判断されることがあり、警告灯が点灯します。
そういった場合は診断機で消去すれば消えるので、1度整備工場に見てもらいましょう。
警告等点灯でお悩みの方は下記認証車検整備工場で対応できます。
警告灯の球抜きは車検通る?
警告灯がついていると車検は通りません。
電球を外してしまえば警告灯がつくことはないので車検通ります❗
と簡単にはいきません。
エアバッグや警告灯はキーをONした時に点灯しないとダメです。
ですので、検査員はキーをONにして警告灯が点灯することをまず最初に確認します。
次にエンジンをかけて消えるのも確認して車検が通ります。
エアバッグ警告灯の修理費用と故障原因
エアバッグの警告灯が点灯する原因は主に下記4つの故障です。
- エアバッグコンピューター
- ハンドルのエアバック本体
- スパイラルケーブル
- シートベルト
OBDⅡの診断機で調べるとピンポイントでどこが故障しているかわかるので、整備工場に持ち込むとすぐに判定できます。
エアバッグコンピューター | 3万~ |
ハンドルエアバッグ | 10万円~ |
スパイラルケーブル | 3万円~ |
シートベルト | 3万円~ |
スパイラルケーブルが何か分からない方も多いと思いますので下記画像を参考にして下さい。
ハンドルエアバッグを外して中央に見えるグレーのカプラーがスパイラルケーブルです。
役割はハンドルを回してもエアバッグに電気を供給出来るように回転する通電部品です。
故障の原因
エアバッグコンピューター |
エアバッグコンピューターは運転席と助手席の間についている車が多く、故障する原因は冠水か事故による衝撃が後から故障する事が多いです。 |
その他の部品は操作が荒いと故障しやすくなるようです。
ABS警告灯の修理費用と故障原因
ABS警告灯が点灯する主な原因は2つです。
- ABSユニットの故障
- ABSセンサーの故障
ABSユニット | 10万円~ |
ABSセンサー | 1万円~ |
故障の原因
ABSセンサー |
ABSセンサーは各車輪についていますが、ブレーキダストや鉄粉が大量に付着しても警告灯が点灯する場合が多いのですぐに交換するのではなく、まずは清掃をお願いした方がよいでしょう。 |
下記画像の青い配線がABSセンサーです。
各車輪に取付されています。
ABSユニットは決まった故障原因がないので、湿気と衝撃だけは注意して下さい。
下記画像はABSユニットです。
エンジンルームにありますが、ブレーキオイルの配管をたどると探す事ができます。