車のエンジンがかからないガガガ音はバッテリー上り?音で判断しエンジンをかける方法

   
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車のエンジンをかけようと思ってスタートスイッチを押すと、「ガガガ」や「カチカチ」などいつもと違う変な音がしてエンジンがかからない経験をしたことありますか?

 

バッテリー上りの可能性が高いですが、メーターやルームランプの電気がついてる場合、バッテリー以外のセルモーターや電機部品の不具合の可能性もあります。

 

 セルモーターとはエンジンをかける時に強制的にエンジンを回すモーター

 

ここでは

  1. ガガガといった音はどこからでているのか。
  2. なぜエンジンがかからないのか。

を調べ、音によって変わるエンジンがかからない原因と対処法をご紹介しします。

なお、もうすぐ車検でしたら車検人気ランキングを見ると安くて良い車検ができると思います。

 

 

エンジンがかからない時に始めに確認する事

最初に下記2つを確認して下さい。

  1. 燃料メーターは上がる?
  2. スマートキーのボタン操作でドアが開く?

 

 

燃料メーターが上がるかチェック

エンジンスイッチをONにして燃料メーターが少しでも上がることを確認して下さい。

ガソリンが入ってないとエンジンはかかりません。

キーがONにもならない場合はバッテリー上がりを疑います。

 

 

スマートキーのボタン操作する

ドアロックを解除する方のボタンを押してもドアが開かない場合は「スマートキーの電池切れ」か「バッテリー上がり」かのどちらかの場合がほとんどです。

スマートキーの電池はコンビニでも売っています。

交換も簡単にできるのでまず電池交換しましょう。

 

それでもかからなければバッテリー上がりを疑ってジャンピングしてみます。

ジャンピング方法は下の「エンジンがかからない時の対処法」をご覧下さい。

 

次は音で何がダメなのかご紹介します。

 

 

音でエンジンがかからない原因を探す

エンジンがかからない時、故障箇所によって色々な音がします。

音だけでは正確に判断できませんが参考になると思います。

 

カチカチ音でエンジンがかからない場合

スタートキーを回すかスタートスイッチを押した時にカチカチ音がしてエンジンがかからない時はバッテリー上がりの可能性が高いです。

車によっては「ガガガ」や「ガチガチ」「カカカ」といった音にも聞こえます。

 

 バッテリーが弱っている時はエンジンスタート作動と同時にメーター内の警告灯がカチカチ音に合わせてチカチカ点滅するのが、特徴です。

 

バッテリー上がり」でも、比較的軽い症状の時にカチカチ音が出ます。

バッテリーの電気が全くの空になるとカチカチの音もせず、ドアロックもキーレスで解除できないので、鍵を差してドアを開けることになります。

ヒント!バッテリー費用

バッテリーの費用+工賃の相場をご紹介します。

  • 軽自動車: アイドリングストップ付は13千円
  • 軽自動車: アイドリングストップ無しは7千円
  • 普通車5ナンバー: アイドリングストップ付は2万円
  • 普通車5ナンバー: アイドリングストップ無しは15千円
  • 3ナンバー: アイドリングストップ付は35千円
  • 3ナンバー: アイドリングストップ無しは25千円

オートバックスの工賃も参考にして下さい。

バッテリーが上がる主な原因

  • 経年劣化: 3年、3万km以上
  • 充電系異常: オルタネーターやファンベルトの弱り
  • ACCで電気使う: エンジン始動しないと充電されない為
  • ライト消し忘れ: ルームランプなど点灯させたままエンジンを切る
  • 電装品故障: ナビやドラレコが故障で放電

 

 


カチン音でエンジンがかからない場合

スタートスイッチを押すと、1回だけカチンといった音でエンジンがかからない場合はセルモーターの故障の可能性が高いです。

セルモーターとはエンジンを最初に回転させるモーターです。

エンジンは最初は自力で回転できないので、セルモーターが必要です。

エンジンをスタートさせるのでスターターモーターとも呼ばれています。

セルモーターが回らない故障は、スタートスイッチを押す度に1回だけカチン音がするのが特徴です。

カチンの後にゆっくりキュルキュル音がするようですとバッテリー上がりの可能性もあります。

セルモーターが回らない原因

  • 経年劣化故障: 10年、10万km以上
  • オイルスラッジ: オイル汚れで回転抵抗大
  • 電圧不足: バッテリー不良

 

 


キュルキュル音でエンジンがかからない場合

バッテリー

キュルキュル音がいつもより遅い、元気が無いような感じがする場合は、バッテリーが弱い証拠です。

セルモーターが故障しても似たような症状がありますが、セルモーターの故障の多くは1回のカチン音で止まってしまう症状です。

このキュルキュル音の状態で何度もスタートスイッチを押していると、バッテリーがもっと弱くなり、カチカチ音に変化します。

バッテリーが弱る原因

  • エアコン: 風MAXや冷えMAXでずっと使う
  • デフロスタ: 電気消費大きい
  • シートヒーター: 電気消費大きい

バッテリーの点検基準を解説しているページも参考にして下さい。

 


セルが回るがエンジンがかからない場合

スペーシア 燃料タンク

エンジンをかける時に、いつも通りのキュルキュル音なのにエンジンがかからない場合は、ガス欠の可能性があります。

その他にも燃料ポンプの本体、ヒューズ、リレーの故障も考えられますが、1番にガソリン量を確認しましょう。

スズキの軽自動車は燃料の圧力弁が正常に作動しないため、燃料タンクが変形して燃料メーターの表示が間違っている場合があります。

この故障はリコールなので、無料で直りますが、そのまま乗っているとガス欠をおこす事もあるので注意して下さい。

ガソリンが少ない状態で、傾斜がある駐車場に止めている自動車は、ガソリンが正常に吸い上げ出来ずにガス欠の症状が出ます。

ガス欠&燃料ポンプが故障する原因

  • メーター故障: ガソリンが常に少ない状態だと、接点が擦れて誤表示する
  • ガソリン少ない: ガソリンがいつも少ないと浸かっていないので空気にふれて錆びて故障する

 

 


ガガガ音でエンジンがかからない原因

オートステアリングロック

ガガガ音がしてエンジンがかからない時、ハンドル付近でガガガ音が聞こえればステアリングロックが故障して解除できなくなっている可能性が高いです。

ステアリングロックとはエンジンを切ったあと、ハンドルを左右に動かすとハンドルが固定される仕組みで、盗難防止の機能の1つです。

エンジンキーをONにすると解除され、エンジンを始動することができます。

解除されないと盗難防止の制御が働きセルモーターが回りません。

仕組みは単純で、ステアリングシャフトに穴が空いていて、エンジンを切ると、ステアリングロック部品からピストンが飛び出てシャフトの穴に入りハンドルがロックされます。

※下の図のシャフト中央の穴にロックピストンが入る

オートステアリングロック

※下の図の中央の棒ピストンが出入りしてシャフトに入る

オートステアリングロック

ステアリングロックが故障する原因

  • リコール: 部品の初期不良で故障
  • ハンドル負荷: エンジン停止後に無理やりハンドルを左右に動かそうとする

 

 

無音でエンジンがかからない時に見る所

スタートボタンを押してもまったく音がせずにエンジンがかからない場合、いくつかの症状が考えられますので、ご紹介します。

 

シフトレバーのパーキング位置

シフトレバー

パーキングの位置にレバーがないと、無音でエンジンがかかりません。

電気はつくがエンジンがかからない場合など、シフトレバーの位置を確認して下さい。

 

バッテリーが完全に空

バッテリー点検

バッテリーは弱ってる程度でしたら音が出ますが、空ですと無音です。

 

ブレーキが固い

コックピット

エンジンがかかってない状態でブレーキペダルを2回以上踏んでしまうとブレーキが固く踏み込めなくなります。

ハイエースはエンジン停止中にブレーキが固くなり、その為しっかり踏み込めずエンジンがかからないといったトラブルが多いです。

車のブレーキはエンジンの力を利用しているので、エンジンがかかってないと倍力装置が機能しません。

 

その状態ですと踏み込みが浅くなりまブレーキペダルについているスイッチが反応せず、ペダルをしっかり確実に踏み込まなければ、キースイッチを押す度に、acc→on→offの繰り返しで、エンジンはかかりません。

 

なので、ブレーキが固い場合はいつも以上に強く踏み込んでからキースイッチを押すようにして下さい。

 

スマートキーの電池切れ

オートステアリングロック

キーレスの電池がないと、スイッチを押しても無反応です。

次はこれらの症状でエンジンがかからない時の対処法をご紹介します。

 

 

 

エンジンがかからない時の対処法

今までご紹介した、エンジンがからない原因の対処法を1つ1つ解説していきます。

解決カチカチ音のバッテリー上りは?

この状態ははまだ自力でかかる可能性が残っています。

バッテリーを温めると電圧が上がるので、かかりやすくなります。

冬場でしたらボンネットを開けて日光に当てたり、お湯を側面にかけるなどすればエンジンがかかることがあります。

お湯をかける場合は、その他の電気部品にかからないように注意し、さらにバッテリー上部には充電された時に発生する水素ガス抜き穴があるので上からかけるのは気を付けて下さい。

それでもかからない場合はブースターケーブルで他車と接続するしかありません。

下記、ジャフのサイトが見やすいので参考にして下さい。

参考: JAF

ブースターケーブルの赤いコードは自車プラスと他車プラスに繋ぎます。黒いコードは自車マイナスと他車マイナスに繋いでください。※自車とは右の車、他車とは左の車

 


解決カチン音のセルモーターは?

セルモーターはエンジンを最初に回すためだけの部品です。

エンジンがかかっている時はエンジンと切り離さなければセルモーターがずっと回り続けることになり、エンジンにもセルモーターにも負担になります。

その為、セルモーターの作動は、ギヤシャフトを伸ばしてからシャフトと回転させ、最後にギヤシャフトを引いて元に戻します。

カチン音はギヤシャフトを伸ばす音です。

伸ばすだけで回転させる事が出来ない故障がカチン音になります。

逆に伸ばすことができない故障は伸ばさずに回転だけするので、ウイーン音でエンジンがかかりません。

※下の画像の歯車が右左に動き回転する

セルモーターは中心のシャフトに電気を流して磁力で回転させます。

ブラシと呼ばれる部品でシャフトに電気を流すのですが、シャフトとブラシは接触しているので使用劣化でブラシは削れて隙間できて接触不良が発生します。

一瞬でもシャフトに電気を流せばセルモーターは回転するので、隙間を減らす為に、セルモーター本体を振動させます。

ハンマーや棒で軽くコツコツ叩くと中のシャフトが揺れてブラシと接触します。

接触した瞬間にセルモーターは勢いよく回ります。

かけるコツ

1人がスタートボタンを押して、カチン音がする付近でもう1人がセルモーターを連続で叩くとかかります。

 


解決遅いキュルキュル音は?

こちらはバッテリー上がりと同じ対処法で解決しますので、バッテリー上がりをご覧下さい。

 


解決ガス欠のキュルキュル音は?

自動車が坂道など斜めに停車してかからないのでしたら、平な場所まで押せばかかります。

しかし、ガス欠寸前なので、あらかじめ最短のガソリンスタンドを調べておいてからエンジンをかけて、直行して下さい。

途中で止まってしまうこともあるので、橋やトンネルは避けて、路肩に止めても車の通行が出来る道を走りましょう。

燃料ポンプが故障した場合はセルモーターと同じで、モーターを叩くと、かかることがあります。

モーターは燃料タンクの上についているので、燃料給油口からホースを辿って黒い大きなタンクを下から揺すってみて下さい。

 


解決ステアリングロックのガガガ音は?

ハンドルを左右に揺らしたり、スタートスイッチを何度もON、OFFをします。

完全に故障している場合でなければ、時々復活してエンジンがかかります。

 


解決無音、パーキング位置

シフトレバーがしっかりとパーキング位置にないと安全上、エンジンはかかりません。

シフトレバーのパーキング下にスイッチ(カバーで見えない)があり、パーキングレバーの位置に来るとスイッチを自動で押す作りになっています。

坂道などに停車すると少し車が下がり、シフトレバー押され、リバース付近に近づきます。

シフトレバー

そうなるとパーキングスイッチが解除されるのでエンジンはかかりません。

エンジンかけるコツ

無音でエンジンがかからない時は、キーONにして、シフトレバーを前後にガチガチ揺すってからもう一度、エンジンをかけてみて下さい。この方法でエンジンがかかる車がよくあります。

 


解決無音、バッテリー空

基本的にバッテリー上がりとやる作業は同じですが、完全にバッテリーが空の状態ですと応急処置もできません。

ブースターケーブルで繋いで、エンジンがかかっても、ケーブルを外すとエンストしてまいます。

バッテリーを交換しなければ走ることはできません。

 


解決無音、スマートキーの電池

スマートキーの電池はなくなると面倒なので、出来れば車検の時に交換してしまいましょう。

スマートキー電池切れした時のエンジン始動手順

  1. スマートキーの電池が切れるとドアも開きませんのでスマートキーの中からカギを抜き取ります。
  2. 抜き取ったカギで運転席のドアロックを解除します。
  3. セキュリティがかかっていると5秒後程度でクラクションが鳴りだしますが、落ち着いて下さい。
  4. ブレーキペダルを強く踏み込んでください。
  5. スマートキーを手に持ち、スマートキーの先端でスタートボタンを押します。

 

 

エンジンかけるコツ

スマートキーは電池が無くなっても微量の電波が出ていますので、スイッチに限りなく近づけるとエンジンがかかります。

その際、ブレーキペダルを強く踏むことも大事です。ブレーキペダルはエンジンの吸気力を利用していますので、エンジンがかからない状態ですとペダルがとても重いので、強く踏まなければ反応しません。

 

 

応急処置でもかからない場合はロードサービス

何をしてもエンジンがかからない場合は、整備工場に見てもらうかロードサービスを利用するしかありません。

応急処置は有料と無料がありますので、ご紹介します。

有料の方法

気軽に頼めるのは、いつも車検などで利用している整備工場やガソリンスタンドです。

その他には、オートバックスやイエローハットでオイル交換会員などになっていれば困った時に頼みやすいでしょう。

その他にもJAFのレッカーでしたら会員でなくても有料で軽整備&レッカーが頼めます。


無料の方法

自動車の任意保険には、ロードサービスが含まれている事が多く、事故や故障以外にも、バッテリー上がりやガス欠、インロック(キー閉じ込め)などでも、助けてくれます。

保険会社によってサービスは違いますが、よくあるサービスをご紹介します。

  1. バッテリー上がり: ジャンピング(ブースターケーブル)でエンジン始動、契約期間中1回無料
  2. ガス欠: 10L無料届け、契約期間中1回無料、自宅だと有料
  3. タイヤ: スペアタイヤに交換、契約期間中何度でも無料
  4. インロック: 車内にキー閉じ込め、期間中何度でも無料

その他の事故や故障でレッカーで運ぶ場合は、無料でお近くの整備工場までは運べると思いますが、詳細はご自分の保険証券をご確認下さい。


 以上です。

 

ここに載っていない故障も多くありますが、エンジンがかからない多くはバッテリー上がりです。

バッテリーの寿命は平均で3~4年です。

車検でバッテリーの交換をすすめられましたら素直に交換しましょう。

 車検費用でお悩みの方は車検安いランキングをご覧下さい

 

 

 

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